内容説明
人は勝っているとき、必ず「負けの芽」を育んでいる。そして負けの中には次へつながる「勝ちの芽」がある。勝ちは負けの隣にある―。才能をいかに引き出すか、苦境でいかに我慢させるか。低迷を続けた日本女子バレーを復活させ、五輪へと導いた名伯楽の指導哲学とは?この人についていこうと思わせる人間関係のバイブル、管理職必読の書。
目次
プロローグ 勝負は負け勝ち
第1セット 成長は熱い想いから生まれる
第2セット 挫折から学んだ再建のノウハウ
第3セット 女性を育てる男の気くばり
第4セット 勝つ組織の土台を作る
第5セット 監督はチームに瞳を入れる
エピローグ 道は半ば、挑戦が始まる
著者等紹介
柳本晶一[ヤナギモトショウイチ]
1951年大阪生まれ。現役時代はセッターとして、74年世界選手権(銅メダル)、76年モントリオール五輪(4位)に出場。2003年全日本女子監督に就任、チームを04年アテネ五輪(5位)、08年北京五輪へと導く。日本女子バレー監督として二大会連続出場は初(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文章で飯を食う
8
本人はデータ重視で分析を欠かさないと言う。その風貌で細かい事をやってこないと誤解されると喜ぶ。日本女子バレーを復活させた、戦略と情熱と細かい実践の話。読みやすく役に立つ。特に女性と仕事する人は読むべし。2015/09/01
にこぷん
0
データ戦略という前例に無い指導法で勝利モチベーションを作り上げたその発想を勉強できます。2012/12/07
shiho
0
読みやすかった。この頃のバレー本は割と出ているものの選手目線に偏ったものが多かったので興味深い。2011/10/31
ウマカラス
0
文体はライトでサクサク読めるが、指揮官としての割り切りや気遣いってものがとても参考になった。2010/06/04
Maki
0
セッターとして、監督として、の自伝本。セッターとして有利になるので左利きになるよう右手を縛っていた話、アタッカーやレシーバーとしても使えるから採用された話、単にどストレートで歩んできた道ではないことがわかった。武井壮みたいに工夫して工夫してやってきた頭の良い人なんだなと思う。 いつか私も頭が良く周りを活かせてゲームを作れるセッターになりたいなぁ。でもロジックだけじゃより経験値の高い頭の良い人に負けちゃうので、信頼も得られて良い化学反応が起こるようなチームメイトになりたい。2018/01/01