内容説明
将来を決める顔(松たかこの自然体)、相手に読ませる顔(松下幸之助の無表情)、地位によってつくられる顔(田中角栄の変貌)、人を説得させられる顔(ジャンヌ・モローのシワ)…。吉永小百合などの俳優から政財界人まで約10万人のメークを施した著者が、「顔」を磨きトップに上りつめた著名人との美粧室でのエピソードを綴ったエッセイ。
目次
第1章 顔を変える―誰にでもある変身願望
第2章 顔をつくる―一流の顔ができるまで
第3章 顔は語る―顔には人生が表れる
第4章 顔とビジネス―戦術としての顔
第5章 顔と場―一流の自己演出
第6章 顔と心―人は見た目
第7章 男のおしゃれ―時代と共に変化する顔
第8章 世界の顔―一流への道
著者等紹介
岡野宏[オカノヒロシ]
1940年、東京都生まれ。TV白黒時代よりNHKアート美術部在籍。歴代総理から馬の顔まで約10万人のメークを行う。大河ドラマ、紅白歌合戦などのチーフディレクターを務め、また国内外VIPも担当する。2000年NHK退社後はキャスターや政治家、企業向けにイメージアップの研修や講演活動などを国内外で行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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様々なプロフェッショナルの顔に触れてきた記録。たかが顔、されど顔。”私は美人じゃないから”とか”私は顔なんてどうでもいいの”、というのは簡単だけど、他ならぬ自分の顔、自分で大切に、責任を持って生きたいと思った。2010/10/18
チカ
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年をとったら自分の顔に責任をもて、とはよく言うが、やはり顔には人となりが顕著に現れるものだ。美粧師である著者が会ってきた多くの人、本田宗一郎からカラヤン、吉永小百合ほかたくさんの人のエピソードが載っており、それぞれの顔、もしくは化粧への意識は千差万別。共通して言えるのは、自分の顔を大切にしていること。化粧するにしてもしないにしても、化粧法に注文をつけるにしても任せるにしても、それぞれこだわりがある。顔の造作の美醜ではなく、「いい顔」をしている人に、人は惹かれるのだ。2010/03/12