内容説明
若く妖艶な姉妹を追って森に入り、そこで首だけ出して落とし穴に埋められた浪人の不条理な恐怖を描いた「首」、性に目覚めた少年の憧憬と正義感を淡く綴った「印地打」、伊勢に参ると偽り江戸に出てきて見せ物小屋に拾われ男女の交合を客に見せて評判をとった女の数奇な半生「閨中指南」等、庶民の悲しさとおかしみを活写した異色の時代短編集。
著者等紹介
石月正広[イシズキマサヒロ]
1950年東京都生まれ。95年『写楽 二百年の振り子』でデビュー。独自の時代観に基づくダイナミックな時代小説が注目を集める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。