内容説明
母を亡くした高校生の小夜を、養女として引き取った高名な人形作家・柳瀬彩継。彩継には、女の秘部や恥毛まで丹念に創った生々しい“生き人形”作家・鳴海麗児という別の顔があった。「小夜に触れ、生き人形を創りたい…」同じ家に暮らしながら養父の顔しかできぬ彩継は、隣室から覗き穴で小夜の部屋をうかがうが、やがて堪えきれなくなった。
著者等紹介
藍川京[アイカワキョウ]
熊本県出身。福岡女子高校卒業後、現代文芸研究所の田端信氏に小説の指導を受ける。1989年、作家デビュー
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感想・レビュー
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lotta7
2
[図書館]和風の官能小説は珍しく、複数巻に渡るのは皆無かも?女性が書いた官能小説だけあって、下品にはなっていない。イラストも綺麗なので、周囲の眼を気にせずに読めます。[追記]本書は肉体的な満足を求めていない。官能=ポルノでは無く、性愛(性を伴う恋愛)小説に近い感じなので、女性にオススメです。2011/11/23
アイちゃん
0
人間には食欲性欲睡眠欲に加えて、人のおしりの穴をいじめたい欲望があるのだと思うのです。2011/08/27
毒モナカジャンボ
0
藍川京、良い!このシリーズは団鬼六より好きかもしれん。生き人形作家と妻、養娘、その友達が織りなす性の連関には権力と技術と美学が存在する!2021/06/08