内容説明
ヤクザにとって交渉は命を賭けたもうひとつの抗争だ。絶対的不利の状況から大逆転を図り、黒を白と言いくるめる、その圧倒的な交渉術を支えるものとは?理論武装、いちゃもん、因縁、いいがかり、難クセ…様々なテクニックを駆使する交渉流儀には隠された秘訣があった!ヤクザ社会に精通した著者が書き下ろす現代人必読の実用的エッセイ。
目次
第1章 「掛けあい」はヤクザにおけるもうひとつの抗争である(掛けあいの極意は気合いである―絶対的不利の状況からの大逆転は可能か;掛けあいはとことん相手を追い込んではならない―一カ所逃げ道を作ってやる;“キッシンジャー”と呼ばれた極道 ほか)
第2章 脅しのテクニック―白を黒といいくるめる交渉術
第3章 現代ヤクザの交渉流儀(ブロック制に見るケーススタディ;盃外交という危機管理;仲裁人という名のネゴシエイター)
著者等紹介
山平重樹[ヤマダイラシゲキ]
1953年山形県生まれ。法政大学卒業後フリーライターとして活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
33
ほとんどが昔話であるが、時代が変わろうが手を替え品を替え、利害関係は付きまとうのが人の世。その利害関係が過酷なアウトローの世界の話ではあるが、LOWというべき掟や筋を武器として、9対1の劣勢でも自分の有利に持ち込める心理操作。堅気ではない、つまり真っ当に生きられなかったが故に身についた、度量を競うエピソードをエンタメ的に。当然失敗例たる、彼らを真似ておっ死んだようなマヌケの話は載っていないので、この手の人間はどこにでも居て、不幸にも土壇場に遭遇することがあったら参考になるやも程度に。まあ、損はないと思う。2025/06/04
みとと50
18
想像していたのとは違った。面白かったけど。もっとテクニック的な感じかと思っていたけど、結局チカラ押しでどっちのチカラが強いか、チカラをどこに込めるかって事かな?ヤクザがらみのエピソードが結構面白かった。人の上に立つ人は、やっぱりヤクザだろうと何だろうとそれなりの人物だったんだなって思う。で、それってその人の資質じゃないのかしら。普通の人間が簡単に真似できるものではございませんよ、と学びました。2014/07/09
jjm
9
ビジネスに役立つかと思ったが、上げ足取り、論点のすり替え、筋を通す強引さがほとんど。この場合の筋も一般的な合理性という意味ではなく、あくまで自分の論理や結論のこと。今は是は是、非は非、非合理的なことを言って話をひっくり返しても褒められないらしい。2022/12/07
detu
4
所詮はやくざの理屈だな という感想です。2015/06/07
なかなこ
4
ヤクザの交渉と営業の交渉は似ているし、参考にできるところも多々ある。かっこいいなあと思うところもある。やっぱり自分や部下たちの文字通り命がかかってるってのが大きいのかな。でもいちゃもんつけられるのは嫌だな…2014/09/12
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