幻冬舎文庫
眠れぬ夜を抱いて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 494p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344402287
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ひとつの町で連続して起こる一家失踪事件。平凡な主婦、中河悠子(33)は、その町の開発者でもある夫を助けるために独自に調査に乗り出していく。だがそれが悲劇の始まりだとは気づきもしなかった…。悠子までを巻き込んで展開する残酷な復讐の罠、罠、罠!果たして彼女は夫の嫌疑を晴らして真相に辿りつけるのか。超大型サスペンス長編。

著者等紹介

野沢尚[ノザワヒサシ]
1960年愛知県生まれ。日本大学芸術学部卒。脚本家として「眠れる森」「水曜日の情事」などのヒット作を生み出す。97年「破線のマリス」で第四三回江戸川乱歩賞、「恋愛時代」で第四回島清恋愛文学賞、2001年「深紅」で第二二回吉川英治文学新人賞を受賞する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユザキ部長

89
恋人の死が、新たな恋人との間に出来た子どもの生を凌駕しない。復讐の矛先は犯人か自分か。リセット出来ないまま人生が進む。本当は素直に故郷を作りたかっただけなのに。やがてカタストロフが始まる。愛して、知って欲しい。2020/04/21

ワレモコウ

55
再読本。プロローグは、10年前のマイアミでの銀行強盗事件。そこから一転し、清澄の土地にリゾートホームを作り上げ、自らも引っ越してきた中河欧太とその妻悠子の生活が描かれる。一足先に住んでいる進藤要士一家と山路康平一家と親睦を交わすが、進藤家・山路家が次々と失踪し、悠子は欧太の過去との繋がりを疑い調べ始める。後半から一気に読めた。昔、ドラマも見ていたはずだけど忘れてる…。野沢作品は、読んでいると情景がしっかり浮かんでくるところが素晴らしい。2022/03/29

detu

39
昔に観たTVドラマの結末が思い出せなくて。調べるとこの人のドラマはヒット作ばかりで結構見てたんだ。本で読んでみるとまた違うものを感じる。バブル景気に沸く時代に起きた殺人事件がバブルが弾けた時代に甦る。ドラマの構成は素晴らしい。スリリングで、サスペンスに満ちている。ただ主人公がこの事件を引き起こすには動機と言うか、あまりにも簡単に別れてしまった女性が殺害されたにしては愛情が足りないように思った。それにしても野沢さん自分の他の作品のストーリーちょくちょくぶっ込んでくるな。青い鳥、リミットの小ネタが入ってた。2017/01/05

ピップ

35
アメリカで起きた銀行強盗で、日本人の女性が死んでしまう話。プロローグで銀行強盗が起こり、1章からはリゾート分譲地を売る話になる。かなりの温度差があり脈絡のない印象でしたが、うまいことつながってゆく。主人公の一人、悠子が、桐野夏生さんの(良い方の)村野ミロとかぶってかっこよかった。伏線とミスディレクションがとてもうまくて、最後までどう転がるかわかりませんでした。正直なところ、あまり期待していなかったせいで、良い方に裏切られてとてもおもしろかったです。2023/10/16

はらぺこ

34
第二章まではオモロかったけど、第三章からは長く感じる事もあったので半分でも良かったと思う。2017/05/03

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