内容説明
妻というレッテルに苛だつ女性たちは、なぜか風俗嬢という生き方を選択した。そして実際に何を手にしたというのか。「初めて女として扱われた気がする」と照れながら告白するファッションヘルス嬢の真理子(28)。「平凡な主婦で終わりたくない」と語る性感ヘルス嬢のルミ(20)。十七人の風俗嬢たちのリアルな声を元風俗嬢の著者が密着リポート。
目次
生まれて初めて女として大切に扱われた気がするの
四十分で八千円もらえるんだったらいいかなって
平凡な主婦で人生が終わるのは嫌なんです
ダンナに内緒にするのって、夫婦間のルールだと思う
大袈裟かも知れないけど、生きる力をもらいました
最近ね、久々にナンパされたの。やっぱりうれしいね
風俗の仕事はダンナ公認です
仕事のことを秘密にしてるってだけでも、感じちゃう
誰も自分を知らない土地で、一からやり直したかったの
家の頭金が期日までに間に合わなかったからなんです〔ほか〕
著者等紹介
酒井あゆみ[サカイアユミ]
1971年福島県生まれ。上京後、一八歳で風俗の世界に入り、ファッションヘルス、AV女優、ホテトル、性感マッサージ、契約愛人業などを経験する
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感想・レビュー
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JunTHR
1
人妻風俗嬢へのインタビュー集。「体験ルポ」である本橋信宏『やってみたら、こうだった 〈人妻風俗〉編』との違いも面白かった。元風俗嬢でもある著者・酒井あゆみの取材は、さすがに深いところや細かいところを突いていた。夫公認だったり、全くバレていなかったり、申し訳ないと思っていたり、そうでなかったり、その様々な有り方に驚き、おののきつつ、興味深く読んだ。そしてやはり、変態客の多さとそのバリエーション!高校の時の先生が偶然客として来店し、見事“自分好みのM男”に調教した女王様とか。。。これも風俗本の面白さのひとつ。2014/04/26
雨音
0
著者が元風俗嬢なだけあって、鋭く深い質問も多い。やはり女性はいつまでたっても「女」として見られたいものなのか…。ここに書いてあることだけが女性の全てではないし、男性の全てでもないけれど、こういう男女、家庭もあるのだと知り、少し胸が重くなった。またあまり解説ではない解説が載っているのが、やはり少し違和感。2017/04/21
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- 和書
- 英米民事訴訟法