江崎クリーニング店の娘

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江崎クリーニング店の娘

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344045828
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ベストセラー『さよなら、田中さん』の著者が
瑞々しい文体で描き切る
涙と笑いの家族小説

嘘も、後悔も、失望も、孤独さえも、
持ち帰れる場所はきっとある――。

両親を亡くして一人で生きてきた紅美(27)。道端で財布を拾ったのを機に持ち主の藤子(58)との交流が始まる。8年前、藤子は奇しくも紅美と同い年の娘を病気で亡くしていた。紅美は次第に彼女を実の母親のように慕うが……(「帰る家」)。クリーニング店の娘・琴美に恋した小4の健太。だが両親が営む雑貨店が大手クリーニング会社の取次店になって関係が悪くなる。琴美の店は段々と客が減って商売をやめ、一家は引っ越し。15年後、二人は同窓会で再会する(「江崎クリーニング店の娘」)。何気ない一日が輝き始める、かすかな救いの全7話。


【目次】

内容説明

嘘も、後悔も、失望も、孤独さえも、持ち帰れる場所はきっとある―。ベストセラー『さよなら、田中さん』の著者が、瑞々しい文体で描き切る涙と笑いの家族小説。両親を亡くして一人で生きてきた紅美(27)。道端で財布を拾ったのを機に持ち主の藤子(58)との交流が始まる。8年前、藤子は奇しくも紅美と同い年の娘を病気で亡くしていた。紅美は次第に彼女を実の母親のように慕うが…。―「帰る家」。クリーニング店の娘・琴美に恋した小4の健太。だが両親が営む雑貨店が大手クリーニング会社の取次店になって関係が悪くなる。琴美の店は段々と客が減って商売をやめ、一家は引っ越し。15年後、二人は同窓会で再会する。―「江崎クリーニング店の娘」。何気ない一日が輝き始める、かすかな救いの全7話。

著者等紹介

鈴木るりか[スズキルリカ]
2003年10月、東京都生まれ。小学4、5、6年時に3年連続で小学館主催「12歳の文学賞」大賞を受賞。17年、14歳の誕生日に『さよなら、田中さん』でデビュー。26年3月、早稲田大学社会科学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

265
表題作を含む7話短編集。短編集なのでストーリーの深さはまちまちですが、ひょんな幸せとそれを取り払われる不幸が綯い交ぜなのね。不幸と言っても元に戻るだけなんですけどね。一旦手に入ってしまったものを取り上げられる喪失感が何とも。手からこぼれ落ちちゃった。その手触りだけは残っていると言うか。心の奥底の、普段は意識しない場所をくすぐって来ますな。これ迄の作風と一貫している部分の中に新たな挑戦も垣間見えますよ。作家としてもステージを少しずつ確実に進めていて頼もしい。←偉そうな。いやいや、親目線。←それこそ勝手な。2026/06/27

いつでも母さん

149
久々のるりかさん。お待ちしてましたよ。大学を卒業されたのですね。これからは執筆一本でしょうか?待望の新作は短編7話。どれもなかなか・・でした。そこかしこに「るりか節」が有りつつ、そこはかとなく人生の機微を感じさせてくれて、益々これからのるりかさんが楽しみになってきた。そんな感じ。好むと好まざるにかかわらず、生きてることは痛みや毒をもこの身に取り入れるのかもしれない。だが、本質はぶれず!その道を拓き行け。そんな偉そうなエールが浮かんだ読後感。 2026/06/22

みも

134
短編7編。どの作品もほぼ関連はなく、著者ご本人の年齢の上の世代の悲喜こもごもを描いている。前作「落花流水」が実年齢に近かったものの、僕的にはあまり感動する部分がなく若干失望したが、本作はそれに比して構成や落ちもよく練られていたと思う。ただ、デビュー作以来その後数冊に感じた驚嘆はなく、むしろかつての天才少女が成長し、月並みな作家になってしまったのかなあ…というのが率直な印象。この位の作品群なら平凡な作家でも十分書けるかな。今は方向性を模索している感じがする。さて、全作品を追いかけてきたがそろそろどうしよう。2026/06/28

タックン

111
鈴木るりかさん初読み。家族にまつわる短編集でミステリーではないけど、散りばめられた伏線の回収と最後のまとめ方が辻堂ゆめさんの(ふつうの家族)を彷彿するような鋭い作品でした。(帰る家)(遠くへ行きたくない)(母の日)は母や家族の愛に恵まれない女性の物語で少しつらい感じがしましたが、悲壮感はなく読後感はいいです。表題作は最後は予想以上のどんでん返しで、長年琴美のことを心配し想い続けてきた僕が少しかわいそうでした。いずれにせよ読みやすい文章と構成力が上手い良作揃いの鋭い短編ばかりでした。2026/10/04

bura

102
作者初読み。普通の、ごくごく普通の人々を描いているのだが、その家族や人間たちを斜め横から覗いている様な引き摺り込まれる世界がそこにある。読み手のこうあれば良いと思う幸せの行き先を悉く裏切り、豊かな感性による柔らかい文章で思いもよらない方向へと進んでいくのだ。表題作の「江崎クリーニング店の娘」も主人公の健太の壮大な思いの結末が実に面白い。「帰る家」の紅美や「杞憂同盟」「渦」なども読み手の思いに委ねる悲しいがとても読後感の良い終わり方をしている。これからも読み続けたい作家に又一人、出逢えたなぁ。2026/08/08

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