冤罪の深層―追跡・大川原化工機事件

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冤罪の深層―追跡・大川原化工機事件

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  • サイズ 46判/ページ数 372p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344045316
  • NDC分類 678.13
  • Cコード C0095

出版社内容情報

警視庁公安部が事件を捏造!

前代未聞の国家犯罪の全貌を暴き
権力の闇に迫る

調査報道大賞を2年連続受賞ほか、各賞総なめの
NHKスペシャル「“冤罪”の深層」シリーズ、
ついに書籍化!

軍事転用が可能な精密機器を不正に輸出したとして横浜市の中小企業の社長ら3人が逮捕された大川原化工機事件。
長期勾留ののち異例の起訴取り消しとなり、会社側は国と東京都に賠償を求めて提訴する。
第一審で証人として出廷した現役捜査員は「まあ、(容疑は)捏造ですね」と衝撃の証言。
裁判は、警視庁公安部と東京地検の違法捜査を認め、国と東京都に約1億6600万円の賠償を命じて確定。原告側の全面勝訴となった。

衝撃の冤罪はなぜ起きたのか。警視庁公安部で何が起きていたのか。 
NHKディレクターである著者は、早い段階からこの事件を取材。多数の内部文書や音声記録を入手し、警視庁公安部の捜査を徹底検証した。
制作したNHKスペシャル「冤罪の深層」シリーズは大きな反響を呼び、これまでに10個もの賞を受賞している。
本書では、番組未放送の独自取材の内容や新事実を伝えるほか、告発者達との息詰まる接触の過程も明らかにする。前代未聞の国家犯罪を暴き、権力の闇に迫る、渾身のノンフィクション。


【目次】

内容説明

前代未聞の権力犯罪の全貌を暴き警察の闇に迫る。調査報道大賞を2年連続受賞ほか各賞総なめのNHKスペシャル「“冤罪”の深層」シリーズ、ついに書籍化!

目次

序章 衝撃の「捏造」発言
第一章 狙われた中小企業
第二章 警視庁公安部 外事一課第五係
第三章 東京地裁 第712号法廷
第四章 告発者達
第五章 公安部VS経産省の「深層」
第六章 外事容疑性の「闇」
第七章 相嶋静夫さんの死
第八章 起訴前・最後の抵抗
第九章 闇の原点
終章 全面勝訴

著者等紹介

石原大史[イシハラヒロシ]
NHKチーフディレクター。2003年NHK入局、現在コンテンツ制作局「ETV特集班」所属。制作した番組にETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」(第66回文化庁芸術祭大賞)、ETV特集「薬禍の歳月サリドマイド事件50年」(第70回文化庁芸術祭大賞、第41回放送文化基金賞・最優秀賞)、ETV特集「ペリーの告白~元米国防長官・沖縄への旅~」(第55回ギャラクシー賞奨励賞)、NHKスペシャル「空白の初期被ばく 消えたヨウ素131を追う」(第56回JCJ賞)など。NHKスペシャル「“冤罪”の深層~警視庁公安部で何が~」で第74回文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

79
大河原化工機事件の冤罪の真相に迫った作品である。 警視庁公安部による捏造がなぜおこなわれたのか? 捜査幹部たちはなぜ功をあせったのか? 誰がどんな判断をした結果、事件は引き起こされたのか? NHKスペシャルのチーフディレクターでもある著者たちの 綿密な取材が克明に描写される。 もし公安の内部告発がなかったら、冤罪のまま 被疑者たちは告訴されたのであろうか? ひどく身近にある闇を垣間見るような作風だった。2026/05/10

サンダーバード@読メ野鳥の会・隊鳥

77
(2026-50)【図書館本-36】「まあ、捏造ですね」という法廷での警部補の証言。大川原化工機の幹部が不正輸出の容疑で逮捕された事件には、正直言って驚いた。しかしながら、裁判で明らかにされたその実態は、係長の出世欲に加えて、公安組織維持の為の「実績」作りの為、始めに事件ありきという捏造。読めば読むほど酷い捜査だ。その為に一人の人間の死を早めることになった。「あんな奴らに主人を殺されたと思うと悔しい」という未亡人の言葉が虚しく響く。長期間にわたる丁寧な取材はとても読み応えがあった。五つ星です。★★★★★2026/04/12

しげ

53
95年阪神淡路発災を起き抜けのテレビニュースで知ったと当時の総理大臣が話した事を思い出します。そもそも危機管理と言う言葉も無かったと感じます。その当時に比べたら危機管理も安全保障も格段に進歩した現在でも警察(公安)やスパイ防止、防衛秘密に関する法規制は運用面において縛りが多く馴染めてないのが現状と感じます。本件冤罪は単なる功名欲しさのでっち上げ以外の何者でも有りませんが、人も国も苦労しないと学習出来ないと感じる。2026/04/05

mayumi

35
大川原化工機の冤罪事件をNHK取材班が追ったドキュメンタリー。とにかく、公安、経産省、検察、裁判所、どれもこれも酷い。実績づくりのためにありもしない事件をでっちあげた公安、輸出規制の明確な基準がなかったのにも関わらず、公安に同調した経産省、内容をよく精査せずに起訴に踏み切った検事、病気になった相嶋さんの保釈請求を却下し続け、死に至らしめた裁判所。読んでいて全てに憤りを感じた。特に進行性の胃癌になりながら、ロクな治療を受けさせてもらえなかった相嶋さんの話は涙が出た。権力の暴走。公安という組織に失望した。2026/04/06

taku

20
予想を上回る酷い事件だ。冤罪が判明したこと自体は重要だが、逮捕・拘留された3名の尊厳や企業の名誉は長く損なわれている。また、病が悪化しても保釈請求が却下され続け、起訴取り消しを知る前に亡くなった方がいる事実は重い。行政や司法の問題が、成立しないはずの犯罪を強引につくり上げ、人権はもちろん、技術や産業も軽視されているようで怒りと不安が募る。上意下達の組織にも暴走に抗い、良心や倫理観で行動した人がいたのだな。こうした取材が積み重ねられ、報道の在り方も含めて広く知られことで、過ちが繰り返されないことを願う。2026/04/27

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