出版社内容情報
正義を見破れ! 全編どんでん返しミステリ集
一億総”正義の暴走族”時代を生きる
今日もスマホを握りしめ怒っている
「正義系」の私たちのための
常識大逆転ミステリ。
『同姓同名』『全員犯人、だけど被害者、しかも探偵』の著者最新作も話題作!
今日もどこかで誰かが絶賛炎上中。
「暴露系」ーー俺があいつの悪事を晒してやる。
「報道加害」ーー夫を殺した毒婦のネタを掴んだ。
「エスカレート」ーー私が殺されたらどうするんですか!
「誤認逮捕」ーー現場にはいつもヤツがいる。
「再犯」ーー犯人は「厚生」できるのか。
「死刑反対」ーー法の下、人を殺すなんて何事だ
【目次】
内容説明
正義を見破れ!誰が悪い?みんなが悪い!みんな悪くない!?今日もスマホを握りしめ怒っている「正義系」の私たちのための常識大逆転ミステリ。
著者等紹介
下村敦史[シモムラアツシ]
1981年京都府生まれ。2014年『闇に香る嘘』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。数々のミステリランキングで高評価を受ける。15年「死は朝、羽ばたく」が日本推理作家協会賞(短編部門)、16年『生還者』が日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)の候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
241
下村 敦史は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。正義シリーズ第二弾の連作短編集、前作の登場人物が絡んでいるようですが、私は忘却読者のため、ほとんど忘れています(笑) 世の中に100%の正義は存在しないので、正義が過激に暴走すると不義になるんでしょうね。 オススメは「暴露系」&「再犯」です。 https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344044807/2025/09/27
いつでも母さん
147
『逆転正義』を読んだ時も感じたが、『正義』・・私の思う正義とあなたの思う正義は違うの?って正直グラグラしてる。読んだら読んだでなんとなくそんな感じに流されそうになっちゃうのもあるし・・(←そこ問題よね)朝ドラでも言ってたじゃない「逆転しない正義」って。下村さんの新作は正義シリーズになるのかな?6話の短編にお腹いっぱいになっちゃった感じだった。2025/09/21
しんたろー
133
正義をテーマにした短編集の第二弾。前作と同様に主人公の立場が逆転する面白さを味合わせてくれた。様々なパターンで描かれた6作は、現代社会の問題点を的確に捉えた社会派ミステリながら下村さんらしい熱を帯びていて、50ページ程に巧く纏めれているので読み易い。中でも二転三転する展開に惹き付けられた『報道加害』と、正解が見出せない難問の『死刑反対』の2編が印象に残った。前作との繋がりを記憶できていない自分にはガッカリだが(苦笑)、シリーズとして続くような気がするので、次はどんな話を産み出してくれるか楽しみになった🎵2025/10/21
hirokun
105
★4 暴走する『正義』をテーマにした短編集。どんでん返しを織り込んだユーモアミステリーと社会派小説を混合させたエンタメ小説。内容的には深いものがあるテーマだが、文章は読み易く軽いノリで展開されており、一気読み。下村さんのテクニックが物語に引き込んでくれる。2025/09/05
やっちゃん
96
正義の反対は悪魔じゃない‥現代の社会問題をうまく面白くミステリに仕立てている。どれも後味悪いどんでん返し。昨今なかなか死刑にはなれないが社会的に死ぬのはいかに容易いことか。近年SNSのパワーに驚かされるが、一般人の正義を自分の都合よく利用してる輩がいることを理解しないといけない。2025/12/02




