出版社内容情報
炎上商法でベストセラーを目指す新人作家、
文学系インフルエンサーに対抗心を燃やす書評家、
実績もないのに小説教室で荒稼ぎする講師……
文芸界が生んだ “承認欲求モンスター”を、毒舌で退治しろ!
新人賞を獲ったばかりの作家の卵が殺された。若手刑事の高千穂は、作家兼業の名物刑事・毒島と捜査を開始する。被害者が通っていた小説教室を訪ねると、そこには異様な光景が……。受講生の提出作品を嘲笑する講師に、互いに貶し合う生徒たち。小説教室とは名ばかりの、マウントの取り合いが繰り広げられていた。高千穂が背筋を凍らせる中、嬉しそうな表情を浮かべる毒島。尋問が大好きな彼は、受講生のプライドをへし折る容赦ない取り調べを行うが――。
小説好きは閲覧注意?
「どこまで本当?」な、文壇の闇を詰め込んだ大人気「作家刑事毒島」シリーズ第4弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
268
中山 七里は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。作家刑事毒島シリーズ第4弾、作家&出版関係者の悲哀が感じられる連作短編集でした。 因みに作家刑事毒島の著作は、どの位売れているのでしょうか❓ https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344043510/2024/11/09
いつでも母さん
164
今回の毒島・・これは中山さん遊んでる?毒島の言動を借りてストレス発散してるよねって楽しく受け止めた次第。だけど、最後の最後『この物語がフィクションだったらいいのになぁ。』って、ある。えっ?全部?まさかね?心の声が漏れた(苦笑) 連作5話、次はどんなかな?肩の力を抜いて言ってみたい「うふ、うふふふふ」身近にいたらイラつくけれど(汗)2024/10/12
tonnura007
138
作家と刑事という二つの顔を持つ毒島真理、文壇にまつわる事件を毒舌でこき下ろして鋭い洞察で解決していく。 毒島シリーズは4作目だが手に取ったのは本書が初。ミステリーとして読むにはあまりに内容が薄いが、出版業界の裏側を垣間見られるという楽しみ方をするにはよい小説だと思った。特に、本編終了後の『この物語がフィクション、、、』という部分で思わず吹き出した。 承認欲求は誰にでもあるものだが、強すぎる人は幸せになれないのかなと痛切に思う。毒島の毒舌が耳に心地よく響いてしまった。2025/03/03
タイ子
138
今回の毒島さんは七里さんに脳内変換されてしまうほど一体化されてるようで面白い。本が好き、本を書きたい、できれば賞が獲れたらなど作家を夢見る人たちが数多いてその一握りが文壇にデビューすることができる。ベストセラー作家になりたい、作家がいれば書評家がいる。編集にへつらう作品を書いてもいないのに賞レースにのっけてくれと無理難題をいう男。などなど、文壇の闇を殺人事件とともに読ませてくれた今回の毒島さん。清々しいほどのめった切りはやはり七里さん?!だって、最後の「この物語がフィクションだったらいいのになぁ」はハテ?2024/10/11
hirokun
132
★2 今回も毒島先生の毒舌は快調。文壇を対象にして、承認欲求をテーマに繰り広げる劇は少しドタバタ喜劇調になって来た様だ。推理小説としての趣はほとんど感じられず、私の読書の好みからするとあまり興味が持てないようになってきている。2024/10/15
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