出版社内容情報
私はこれから、
この世で最も恐ろしい罪を犯す。
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才を買われ、徳川家康の側室となった阿茶。
生涯たった一人の女性を、彼女は愛した。
最後まで信じたのは、禁じられた宗教――。
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時代小説の旗手渾身の傑作。
才気溢れる阿茶の、秘めた想いに迫る。
「一体どうすれば、天下が取れるのか」。美貌も有力な後ろ盾もない阿茶には、男を凌ぐ知恵があった。夫亡き後徳川家康の側室に収まり、その才を生かし織田・豊臣の天下を生き延びる。そんな彼女には、家康よりも息子よりも愛した人がいた。
阿茶の知られざる真実に迫る、傑作歴史小説。
内容説明
「一体どうすれば、天下が取れるのか」。美貌も有力な後ろ盾もない阿茶には、男を凌ぐ知恵があった。夫亡き後徳川家康の側室に収まり、その才を生かし織田・豊臣の天下を生き延びる。そんな彼女には、家康よりも息子よりも愛した人がいた。阿茶の知られざる真実に迫る、傑作歴史小説。
著者等紹介
村木嵐[ムラキラン]
1967年、京都市生まれ。京都大学法学部卒業。会社勤務を経て、95年より司馬遼太郎家の家事手伝いとなり、後に司馬夫人である福田みどり氏の個人秘書を務める。2010年、『マルガリータ』で第十七回松本清張賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さぜん
51
歴史小説の面白さは史実から膨らむ「もしも」の数々。当時を生きた人物の視点を変えることで、埋もれていた人間関係や思いを幾千にも生み出せる。阿茶は家康の側室ながら軍師のような存在との認識だったが、彼女が生涯愛した1人の女性との関係を描いた。家康、家臣達に愛され秀忠の母である西郷局(お愛の方)だ。阿茶は家康と共に徳川の世の始まりを作った1人であり、策略も秘めた罪をも抱えている。その胸の内に秘めた信仰は彼女を支えた。阿茶を通して歴史を見ると家康の先を見据えた戦略がすごい。もっと知りたい欲が湧き上がる。2026/02/07
佐治駿河
44
タイトルの通り家康の最も信頼した側室である阿茶の局について描かれています。この本の中では描かれませんでしたが、女性での官職の最高位である従一位まで上り詰めた人物であり、権力者の側室の立場では異例のことですね。このような切れ者の人物である様子が描かれていますが、やはり戦国時代を騒がせた浅井三姉妹とも渡り合った様子も書かれています。このような対応ができた数少ない女性だったのでしょうね。だからこそ家康も絶対的な信頼をして奥向きの管理を任せていたことがうかがえます。2026/03/06
sofia
41
家康の側室の一人、阿茶の話。たぶんフィクションもかなりあるのだろうが、阿茶を家康が頼りにし、戦にも同行し、ほかの女性が見ていない世界を見た賢い女性であったことは事実。一気読み。尾張の土地カンもあり、おもしろかった。2023/07/18
みち
32
徳川家康の側室の一人だけど、家康がとても頼りにしていた女性だったというのがよくわかった。とても重要な任務を、自分で考えて遂行していく強い人なのだなと思った。もっと阿茶や於愛のことを知りたいと思った。2025/04/26
香翠
28
戦国時代。武士、男性が表舞台で活躍した時代と思っていたけれど、その才覚を武器に生き抜いた阿茶。かの時代には、彼女のように目立って表に出ることはないものの、家を支えて、城を支えた才能のある女たちはたくさんいたのだろうなぁ。2022/08/11




