内容説明
あなただけの物語を、走りながらさらけ出そう!絵本で稼ぐのではなく、絵本を作っている過程をオンラインサロンで売る。CDで稼ぐのではなく、CDデビューまでの道のりをライブ配信で売る。人はプロセスに惹きつけられる。なにかを作り出すすべての人にとって、プロセスエコノミーは武器となる。
目次
第1章 なぜプロセスに価値が出るのか
第2章 人がプロセスに共感するメカニズム
第3章 プロセスエコノミーをいかに実装するか
第4章 プロセスエコノミーの実践方法
第5章 プロセスエコノミーの実例集
第6章 プロセスエコノミーの弊害
第7章 プロセスエコノミーは私たちをどう変えるか
著者等紹介
尾原和啓[オバラカズヒロ]
フューチャリスト、藤原投資顧問書生。1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用システム科学専攻人工知能論講座修了。マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタートし、NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援、リクルート(2回)、ケイ・ラボラトリー(現:KLab、取締役)、コーポレイトディレクション、サイバード、電子金券開発、オプト、Google、楽天(執行役員)の事業企画、投資、新規事業に従事。経済産業省対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターアドバイザー等を歴任。現職は14職目(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
109
まあまあ。今の時代は完成された製品・サービスの質がみんな高くなりすぎて差別化できない状態になってるから、つくる過程を思い切って公開し、周りの人を巻き込むことが大事になるということを主張する一冊。見た目よりもボリュームが少ないのでサクッと読める。あと、ちゃんと後半部分でプロセスエコノミーの弊害というか、気をつけるべきポイントも書いてあるのが親切。少し思うところはあったけど、今の自分には読んでおいていい本だった。2021/11/05
Tenouji
64
IT業界に関係する面白そうな会社の動向を教えてくれる内容。著者の、新しい動きを的確に言い表す語彙力とあいまって、面白く読ませていただいてます。リスクを避けることを考えてばかりでは、感情が動かない、ということなんだが、こういう事って、昔からバランスを取るべき問題だったような気がしていてる。言葉を変えて伝えるべき時代なんだよなぁ。2021/08/16
zag2
43
昨年話題になった本。読もう読もうと思いつつ今年も年末になってしまいました。発行から一年以上経っているためか、ちょっと違うかなと思うところもあるのですが、逆に正解は分からない中では、アウトプットよりプロセスに価値があるという本書の主張が正しいことの証明かも知れません。しかし一方で、著者の指摘するプロセスエコノミーの弊害も確かにありそうです。飛び付けば直ぐに新しいパラダイムに乗れる、というものでもなさそうです。2022/12/10
よっち
37
クオリティの水準が上がり続ける中、完成品で差別化するのが難しくなった時代。その人だけのこだわりや哲学が反映された誰にもコピーできないプロセスに価値を見出した一冊。グローバル・ハイクオリティかローカル・ロークオリティかといった観点も興味深かったですが、いいものを作れば売れる時代ではないからこそ、作品を作る過程のストーリーやなぜそれなのかという部分が問われるようになってきていて、セカンドクリエイターを含めた様々な手法や考え方、その上で見失ってはいけないものを説いたこの本にはたくさんのヒントがありました。2021/10/09
速読おやじ
35
出来上がったモノやサービスを売るだけでなく、その過程に付加価値を見出し、エコノミクスが生じるという。プロセスではない、結果が全てだ!的に育ってきたのに、プロセスエコノミーなんてモノがあるってどーゆーこと?!アウトプットの差が出なくてなってきている、だからプロセスで稼がないということのようで、キンコンの西野さんが絵本を作ったまさにそう。成果物出してナンボの世界から徐々に、知らないうちにシフトしていってるのだろうか。。2022/06/23