出版社内容情報
美味しい人生のレシピ、教えます。
心とお腹が満たされる☆☆☆の物語。
ちょっと変わったお菓子教室、本日オープン!
生徒はあなた一人だけ。
参加条件は、悩みがあること。
5年間営んでいた洋菓子店「パティスリー・ブランシュ」を閉じることになった白井。そんな彼女を常連客だったマダムが訪れ、次が決まるまで厨房を貸して欲しいという。その厨房でマダムが始めたのは、風変わりなお菓子教室だった。
内容説明
洋菓子店「パティスリー・ブランシュ」を閉じるはめになった白井。そんな時、常連客だったマダムが現れ、次の借主が決まるまで厨房を貸して欲しいという。そこで彼女が始めたのは、風変わりなお菓子教室だった。心とお腹が満たされる★★★の物語。
著者等紹介
賀十つばさ[カトウツバサ]
脚本を執筆。趣味は菓子作り。国産小麦愛好家。それを使った菓子や天然酵母パンのレシピを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
141
お菓子作りで心のリハビリ。タイトルからしてもっと軽めな内容かなと思ったら、心の奥をついてくる物語で…とても良かったです。フルーツタルト、マカロン、モンブラン…美味しそうな洋菓子を作る描写もたまりません。キリッとかっこいい白井さん、パワフルでチャーミングな佐渡谷さんのコンビも素敵でした。読後、幸せな気持ちになれる一冊でした。2022/03/07
machi☺︎︎゛
140
「バニラな毎日」タイトルとは違いなかなか厳しい現実。こだわりの原材料を使ったスイーツを作って自分の好みのお店をしていた主人公は、近くにオープンした安さ重視のお店に負け、店を畳むことに。だけどそんな彼女に目をつけた元料理研究家の佐渡谷。そのお店を使いスイーツを作って心にいろいろ闇を抱えた人たちのリハビリをする事に。確かにスイーツは作る時に丁寧に計ったりかき混ぜたりで無心になれるからピッタシかも!初読み作家さんだったけど綺麗にまとまっていて面白かった。2022/01/25
Karl Heintz Schneider
80
頑張って探さない方が、素敵なものに出会えることもある。 探すということはフォーカスすること。ペンを探していれば、ペンしか見えなくなる。退いた目線で広角レンズで、ぼんやり見るとペンの後ろにある意外なものが目に飛び込んでくることもある。本を選ぶ時も同じかもしれない。検索して、あれこれ探している時よりも、ふらっと見た書棚で、キラリと光る一冊に出会ったりする。そんな時私は、ああ・・また本に呼ばれてしまったと思うのだ。2021/12/23
ぶんこ
71
こだわりのケーキを作っていたお店をつぶしてしまった白井さん。お金もなく、居抜きで借りてくれる人が見つかるまでと日銭稼ぎにバイト。そこに料理研究家の佐渡谷さんが登場し、姪のクリニックの心のリハビリとしてのお菓子教室を手伝うことに。患者さんとお菓子作りをするうちに、彼女自身も生き方を少し違う目で見られるようになってました。現れた患者さんたちの希望のお菓子も様々。美味しいお菓子の持つ幸せへの力を感じました。面白かったです。2021/12/11
nico🐬波待ち中
69
生徒の要望を叶えるお菓子教室。ちょっと風変わりなそれは、悩める人達を対象にしたリハビリ教室のようなもので、生徒の作りたいお菓子を先生がマンツーマンで教えてくれるというスタイル。お菓子を作る間に生徒の抱える問題も自然と吐き出されていく。決して押し付けることなく、あくまで生徒任せ。集中して作り、出来上がったお菓子を美味しく食べる。そのシンプルさがいいのかも。抱える問題はすぐに解決する訳ではないけれど、悩みを自分の作っているお菓子になぞらえて、客観的に考えられることが良かったと思う。時には息抜きも必要だしね。2025/04/13
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