出版社内容情報
<呪><恨><殺>そして<救い出して>-- 謎の血文字が病院に惨劇を呼び覚ます。 麻生幾が新たに生み出す医療サスペンスホラー。
内容説明
“呪”“恨”“殺”、そして“救い出して”―謎の血文字が救急病院に惨劇を呼び覚ます!医療サスペンスホラー。
著者等紹介
麻生幾[アソウイク]
大阪府生まれ。小説デビュー作『宣戦布告』がベストセラーになり映画化もされた。以後、『ZERO』『瀕死のライオン』など話題作を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
180
鏡の血文字だの、「救い出して」とかX(エックス)とか、人事が絡むの?なんとなく読んでしまった感じ。まさかの証拠は『臓器保存室』に!(ここはドキドキ)こんな卑劣な犯人は許せない。一番怖かったのはカバー写真かもしれない。2021/04/13
nana
86
内容は引き込まれてあっという間に読んでしまっまが、内容としてはイマイチよく分からなかった。2021/06/07
さっこ
73
公安小説というイメージの強い麻生幾さんの描く医療ホラーミステリ。高度救急救命センターで起きる不可解な事件。ホラーもミステリも、いろいろと中途半端で軽い感じに終わってしまった。ページ数も少なく読みやすくはあったので一気に読めました。2021/06/30
Yunemo
56
医療サスペンスホラー?というのが読後感。著者のイメージからすると物足りなさも残ったままに。Xという身元不明人への名の付け方でまず惹き込まれ。でも人事抗争に絡む呪、恨、殺という血文字の表記まではサスペンスとして、+アルファの「救い出して」という言葉がホラーへの転換、猿のぬいぐるみを抱いた少女の存在等々、何故だかその境が曖昧に過ぎて、ついていけないかな。警察の介入がありながらその様子も中途半端に想えて。救命救急医吉村の人間性の表現に戸惑ってしまう。全般的にこの分野はあまり接していないので特にそう感じたのかも。2021/05/05
hiace9000
45
メディカル ホラー&ミステリー。夏場の民放2時間ドラマのように、一気に読ませる作品。その手のドラマも視聴中は次の展開にハラハラし、ぐいぐい引き込まれて観てしまうのだが、見終わって素に戻ると「ところであれってどうだったの?」と腑に落ちない箇所がポツポツ浮かんでくることがある。まさにそれかな? ER医療現場の多忙感と緊迫感、医師としての科学的理知性と非科学性との境界と葛藤は、実にリアル。フィクションの断りはあれど、病院関係者と心霊体験は、不可分の関係性はあるのだろうな…、と知人の談からもそう思う。2021/05/30