出版社内容情報
感染症はなぜ拡大し、どう終息したのか? 不安と不条理を乗り越え、共感と連帯へ進め! 難解・ノーベル賞作家の名作を、完全「目に見える」化! アルジェリアの港湾都市・オランで、医師のリウーは鼠の死体をいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部と遮断された孤立状態のなかで必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と描くことで、人間性を蝕む「不条理」と直面した時に示される人間の諸相や過ぎ去ったばかりの対ナチス闘争での体験を寓意的に描き込み、圧倒的共感を呼んだ長編をコミックとして完全「目に見える」化! 未知の感染症に襲われたとき、人々はどのように対応したのか……。コロナの時代を生きる私たちに必要な一冊。
内容説明
「不条理の文学」カミュが突きつけた最悪の事態をあなたはどう読むか?小さな港湾都市オランを襲ったパンデミックの恐怖。1947年発表の小説が、現代人に伝えるメッセージとは?…他人事ではない世界がそこにあった!難解なノーベル賞作家の名作を完全見える化!
目次
現代日本編(前半)
『ペスト』本編(カミュ・作)
現代日本編(後半)
解説(舛添要一)
著者等紹介
カミュ,アルベール[カミュ,アルベール] [Camus,Albert]
フランスの小説家、劇作家、哲学者。1913年フランス領(当時)アルジェリア生まれ。フランス人入植者の父が幼時に戦死、不自由な子供時代を送る。高等中学の師の影響で文学に目覚める。アルジェ大学卒業後、新聞記者となり、第2次大戦時は反戦記事を書いて活躍。アマチュア劇団の活動にも情熱を注ぐ。1942年発表した小説『異邦人』やエッセイ『シーシュポスの神話』が絶賛され、「不条理」の哲学者として注目される。その後、『ペスト』『カリギュラ』等で作家としての地位を固めるが、1951年『反抗的人間』をめぐりサルトルと論争、決別する。以降、重度の結核と闘いながら、『転落』等を発表。1957年ノーベル文学賞を受賞。1960年執筆先の別荘からパリの自宅に戻る途中、自動車事故により46歳という若さで急逝
石川森彦[イシカワモリヒコ]
千葉県生まれ。石ノ森章太郎に師事。1975年、師匠の石ノ森から「森」の字をもらい、「森彦」に改名。1982年、独立。NHK総合テレビのドキュメンタリー番組『プロジェクトX』を書籍化した『コミック版プロジェクトX~挑戦者たち 翼はよみがえった』(原作・監修:NHKプロジェクトX制作班、監修:石森章太郎プロ)をはじめ、多くの作品の作画を担当する。『漫画 トルストイ―人は何によって生きるか』(幻冬舎)で世界の文豪作品の作画を手がけ、注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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