出版社内容情報
生き抜くことを諦めるな!生死を賭けて任務に挑むSAT隊員たちの
熱い闘いと絆を描いた、衝撃的クライムサスペンス。
原宿駅周辺で銃乱射事案が発生。
多くの死傷者が出たが、
警視庁特殊部隊SAT制圧班(通称トツ)が緊急出動し、
犯人を制圧。
しかし、ある被害者女性が遺した「謎の言葉」が頭から離れない
班長・南條は許されない独自調査をスタートする。
手がかりを追ううちに、四日後の中国首脳来日に
危機が迫っていることが分かり――
内容説明
原宿駅周辺で銃乱射事案が発生。多くの死傷者が出たが、警視庁特殊部隊SAT制圧班(通称トツ)が緊急出動し、犯人を制圧。しかし、ある被害者女性が遺した「謎の言葉」が頭から離れない班長の南條は許されない独自調査をスタートする。手がかりを追ううちに、四日後の中国首脳来日に危機が迫っていることが分かり―生死を賭けて任務に挑むSAT隊員たちの熱い闘いと絆を描いた、衝撃的クライムサスペンス。
著者等紹介
麻生幾[アソウイク]
大阪府生まれ。小説デビュー作『宣戦布告』がベストセラーになり映画化もされた。以後、『ZERO』など話題作を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
utinopoti27
165
麻生作品といえば冗長な説明調の序盤がお約束だが、今回はハナからぶっ飛ばす。警視庁SAT制圧班長・南条は、原宿駅前で起きた銃乱射事件を制圧した際に、必死の形相ですがりつく女性が口にした、最後の言葉が耳から離れないでいた。折しも中国の国家主席が訪日中で・・。傭兵集団相手に次々と繰り広げられる臨場感あふれる迫真の制圧シーンが炸裂する。加えて、綿密な取材をもとに描かれるSATの実態と、死線を共にくぐる隊員たちの強い絆に胸が熱くなる。小説としての出来はともかく、怒涛のクライムアクションが全てを補って余りある作品だ。2020/11/03
ぶ~よん
86
多くの死傷者が出た銃乱射事案に、SAT制圧班(通称トツ)が緊急出動。主人公の目の前で、被害者女性が謎の最期の言葉を残し、事切れる。その言葉と女性の素性が頭から離れない主人公は、SATの領分を離れ独自調査を開始する。刑事ごっこを自覚しながらも、その先にある真実は、国家を揺るがしかねない大問題に発展するものだった。他の方のレビューでは真実から離れた荒唐無稽な話だという意見があるが、公務に命を懸ける人は少なからずいる。頻発する専門用語が、現場での臨場感、緊張感を湧き出させている。手に汗を握りながら読了しました!2024/10/27
ずっきん
76
特殊部隊SATのオペレーションそのものをフォーカスした作品。緊迫感と臨場感がハンパない。ただ、テロの背景や真相など肝心の物語部分が、ページを割いている割に非常に脆弱で残念。いっそチームのお仕事小説としての側面だけを際立たせた方が、もっと面白かったと思う。2021/01/09
ナミのママ
71
クセがあって読みにくいので避けていた作家さん。この作品は感想が良いので手にしてみたところ、面白いじゃないですか!緊迫感とスピード感、SAT隊員達の男臭さにクラクラ。銃乱射事件を制圧した時に被害者が遺した言葉、被害者の素性。4日後の中国首脳来日。ハラハラしているうちに読み終わって肩の力が抜けてホッとする。日本でも起こりうるテロなんだろうなと思います…2020/12/13
R
55
日本における治安維持の特殊部隊を主人公にした小説でありました。大掛かりなテロとの戦いも描かれていくのだけども、主軸は人間関係というか、それを組織する隊員の絆と心の強さといった感じでありました。現場はモチベーションも高いというのに、運用がいけないという、日本にありそうな展開で進むのだけども、この組織論的な問題と、派手なアクションが相性悪くて、物語に入り込みづらかった。2021/02/16