内容説明
生きるために、同人誌をつくろう。同人誌を愛するすべての人におくる、異色の同人誌青春マンガ。超実用的な同人誌制作マニュアル・即売会の注意書き付!
目次
A子、朝に問題なく原稿を入稿し、出社後にしみじみと今までを振り返る。
第1章 起(A子、深夜残業に疲弊し、B美、会社のコピー機を私的利用しコピー本をつくる。;A子、飲み会で泥酔し、C太郎、趣味のお人形遊びを見られてしまう。 ほか)
第2章 承(A子、同人誌をつくることを決意し、B美、心構えについてひとくさり語る。;A子、B美とその恋人D輔に案内されて、いろいろな同人誌を購入する。 ほか)
第3章 転(A子、昼に会社で珍しく働きを評価され、B美、夜にスカイプでA子を激励する。;A子、初めての同人イベントに参加する。)
第4章 結(A子、同人誌づくりに苦悩する最中、C太郎から人形撮影の手伝いを頼まれる。;A子、会社の昼休みにて、同人誌のおもしろさについて助言を受ける。 ほか)
第5章 続(A子とC太郎のその後;B美とD輔のその後)
著者等紹介
川崎昌平[カワサキショウヘイ]
1981年生まれ。埼玉県出身。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。作家・編集者、昭和女子大学非常勤講師、東京工業大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さすらいのアリクイ
12
会社員の主人公が周囲の同人誌活動をしている人たちから影響を受け、マンガを描いて本を作り、同人誌のイベントで自分が作った本を売ることが描いてあるマンガであり、同人誌の作り方・売り方が書いてある指南書でもある本。なぜ本を作るのか? 作った本をイベントで売ったら何が起きるのか? といった同人誌の創作活動、販売等の楽しみが伝わってきます。イベントで本を売る行為は一箱古本市で何度も経験しているので売れる喜びはよくわかる。会社員でも同人誌活動はできる、ということがこの本のテーマの一つで、かつ親近感を持ったポイント。2020/03/30
みちぱん
5
同人誌をつくってみるまでは分からなかったけれど、本当に作りはじめて人生が変わった。針一本分でも自分が経済まわしてる感あるし、なにかを表現するって楽しいことです。みんな同人誌をつくろう。2020/04/30
新平
5
同じ著者の『労働者のための漫画の描き方教室』が積読状態なのだが、後から買ったこっちを先に読み終わった。「自分の同人誌がおもしろいか、おもしろくないか……それを決めるのはね自分よ」のセリフが良い。そのまま「同人誌」を「人生」に読み替えられる。隠居したら同人誌作ってコミケに出品という余生も悪くないな。2020/02/11
忍
4
同人誌を作る予定はないけど何かを作るって大変だが充実してたし面白いと思う。同人誌を作ってる人や過去に作っていた人が何人も在籍してるなんてすごい職場だなと思った。2020/01/04
鳩羽
3
仕事にも人生にもやりがいを感じられず、つまらない人生にウンザリしているA子。そんなとき同人誌を作っているB美や、趣味に邁進しているC太郎に奮起させられ、なぜかA子も同人誌を作ろうという意欲が出てくる。何かモノを作ろうとすること、完成させること、人の目に触れさせること、そして次はもっと良いモノを作ろうと思うこと。その作業とスケジューリング、モチベーションは、実生活にも良い影響をもたらす…というほんまかいなな展開もあるが、モノを作って世に出すことの喜びかすごく伝わった。一つ一つ終わらせないといけないのがミソ2020/10/18
-
- 和書
- 雨が生む色彩