内容説明
混迷を深める戦国時代。明智光秀による本能寺の変を乗り切った織田信長だったが、その首を狙う者は多く、戦国の世はますます荒れていた。そんな時代が生み落としたものに、親も仕事も何もない“おわりもん”と揶揄される者たちがいる。自由気ままに生きている“おわりもん”の五郎左衛門と又兵衛は、初めて参加する戦に前日の深酒で寝坊してしまう。だがその遅刻のおかげか、逃げていた敗軍の大将・藤田重盛に遭遇。藤田を助ければ褒美がもらえると喜ぶ二人。この時から、彼らの人生の大転換が始まった!どんでん返しの連続から予測不能な結末へ!稀代のヒットメーカー放送作家が描く、興奮&感動、痛快&爽快、そして笑える、新感覚時代小説。
著者等紹介
高須光聖[タカスミツヨシ]
1963年、兵庫県尼崎市生まれ。幼少の頃よりダウンタウンの松本人志と浜田雅功と親交を深め、大学卒業後、彼らに誘われて24歳で放送作家デビュー。ダウンタウンのほぼ全てのレギュラー番組を手がけるだけでなく、バラエティを中心に数多くのレギュラー番組を担当。その他、映画・ドラマの脚本、作詞、ラジオのパーソナリティなど多方面にわたって活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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チャリー・コグコグ
18
初読みの作家。連作短編5編。著者のバックボーンを全く知らずに読み始めた後、売れっ子放送作家だと知る。危機一髪の場面からのラストに知恵と勇気で切り抜ける。したたかに生きる強さに好感。五郎左衛門と又兵衛、どちらが松ちゃんで浜ちゃんか?この2人で映像化したら面白いだろうと思いながら読了。 2019/10/15
ichi
15
【図書館本】「おわりもん」=「尾張もん」で信長がらみの話なのかと思ったら、全く絡みがなく、おわりもんとは「孤児」という意味で同じ故郷の孤児2人の珍道中のストーリーでした。2020/03/09
キリン
8
なかなかのどんでん返し、面白かった。2020/10/20
mitubatigril
7
さすが高須さん 映像が目にうかぶ 読みながら笑えてしまう。こんな時代小説もありなんだって思えるエンターテイメント感満載でした。 ぜひ映像化して欲しい❗ ダウンタウンの二人が主演してくれたらオモロイだろうけどまぁ無理だろうけど誰がいいかなぁ(笑) そんな読後も別の楽しみに浸れる作品でした。2019/10/12
Yuuki Kushima
5
久しぶりの高須さんの作品。以前YOSHIMOTO DIRECTOR'S 100で高須さんが監督をしたショートムービー「賽の目坂」の前後談が小説として、描かれていました。頭の中をほっしゃん。と、大輔さんが駆け巡り回っていました。ただ、自分としては「あまりかん」の続編を希望します。高須さんと、ダウンタウンのお二人がいかにして「尼リカンドリーム」を掴んでいったかを詳細に描いていただきたいです。 2019/10/02