内容説明
ゴキブリ100万匹、蚊とハエ計10万匹、ダニ1億匹etc…の飼育員による、笑えて深くて真面目な話。育ててわかった害虫たちの意外な素顔。
目次
ゴキブリ
カメムシ
クモ
アリ
ハチ
蚊
ムカデ
屋内にいるダニ
マダニ
トコジラミ
ハエ
コバエ
ナメクジ
貯穀害虫1
貯穀害虫2
ダンゴムシ
ノミ
衣類害虫
シロアリ
園芸害虫
著者等紹介
有吉立[アリヨシリツ]
アース製薬株式会社研究開発本部。研究部研究業務推進室生物研究課課長。兵庫県出身。都内の美術学校を卒業後、家具店店員、陶芸教室講師などを経て、地元赤穂のアース製薬に入社、害虫の飼育員となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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妙な…本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
77
アース製薬で研究用の虫飼育を担当する方が書かれた本。ゴキブリやカメムシ、ムカデなど害虫だけに身近な虫ばかり登場します。思いもかけない生態を知り、会いたくない虫に自宅でなるべく会わないようにするには人間がその虫が生きにくい環境を作れば良いんだなと納得しました。それにしても、ハエの体長測定とか、本当にすごい仕事!著者はよっぽど虫好きの方なのかと思ったら、元々は触ることもしなかったらしく、それでこの仕事を続けているなんて不屈の精神を持つ方だなと感服しました。2020/10/28
あじ
54
“アース製薬”に入社後2年目に任された仕事が【60万匹のゴキブリ】が住むGマンションの清掃だった─それから20年、虫嫌いを克服した著者は課長に昇進。現在は開発、実験用の『害虫たち』を飼育する毎日を送っている。そんな著者だから居酒屋に入店すると、臭いで住み着いているGが分かるという。ムカデ、蚊、なめくじ、ノミ…“アース製薬”の製品で殺虫できる害虫たちが大集合。飼育員の鋭利な観察眼が、意外な生態を暴く想定外の面白さ。『法医昆虫学捜査官』シリーズの著者、川瀬先生に教えてあげたい。うじうじしちゃうわ。2018/08/25
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
48
殺虫剤の研究するために害虫を飼育しているアース製薬の方が書かれたもの。害虫が意外に繊細で育てるのが難しい、餌にも好みがあるなどのエピソードが面白かった。最初は虫が苦手だったが、飼育や繁殖に関わり少しずつ虫の魅力にはまっていく著者。私は虫は平気だし、害虫飼育してみたい。2020/10/04
鷺@みんさー
46
表紙の文字通り「キモカワ」なイラストにドキッとし、ビクビクしながら読んだ。なんたってアース製薬のお客様相談室には、ゴキブリ都市伝説のこと含め、「どうすればやつを家から完全に追い出せるか」を詳しく聞いて実行できたので、崇敬はしている。読み終わると私も、「キモいし怖いけど、嫌いではなくなったかも」と思うようになった。セアカゴケグモは飛んでる虫は捕まえられないとか、仲間の臭いがくさくて死んじゃうカメムシとか、不眠不休で温めた卵が、孵った途端に餌と間違えて食っちゃうむー子(百足)とか。面白かった。2019/11/20
たまきら
41
ゴキブリが飼育室ではすごく簡単に死んでしまうという話は聞いていたので、この本は大っ変面白かったです。ミミズコンポストを始め数か月後、キノコバエが大量発生し大変な思いをしました。現在はちっこい甲虫がたくさん飛んでいます(家族はもはや何も言いません。ありがたいなあ)が、あれはなんだろう?虫が好きな私はゴキブリの種別臭がわかる著者を少しうらやましく思ったのでした。京都大学のショウジョウバエ、他の研究者の血を吸いたがらないシラミ。いや~おもしろかったです。2022/07/01
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