内容説明
伝説の試合、高田延彦×ヒクソン・グレイシー。20年の時を経てすべての関係者が重い口を開いた。高田延彦の悔恨、ヒクソン・グレイシーの恐怖、榊原信行の苦悩―。三者の数奇なる運命の物語。延べ50時間以上にわたる当事者、関係者への徹底取材が紡ぎだす、衝撃のノンフィクション!
目次
第1章 邂逅
第2章 始動
第3章 柔術
第4章 迷走
第5章 13階段
第6章 20年後のライオン
第7章 死んだ男
第8章 生き様
第9章 1997年10月11日
最終章 神の見えざる手
著者等紹介
金子達仁[カネコタツヒト]
1966年神奈川県生まれ。法政大学社会学部卒。サッカー専門誌の編集部記者を経て、95年独立。96年、Sports Graphic Number誌に掲載された「断層」「叫び」で、ミズノスポーツライター賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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西
28
このころのプロレスや格闘技の話ってやはり面白い。良い意味でいい加減で成り行き任せで、だからこそ夢があって面白いと思う。試合に挑む前の高田さんの気持ちが凄く興味深かった。桜庭対ヒクソンが観たかったなあ2018/01/28
ミライ
25
かつて一世を風靡した総合格闘技イベントPRIDEの第1回目の大会「PRIDE 1」の高田延彦VSヒクソングレイシーに焦点を置いた作品。PRIDE→DREAM(戦極)→UFC(RIZIN)と総合格闘技を見続けている自分から見てもいろんな意味で「PRIDE1」は伝説の大会、これがなければ桜庭もミルコもノゲイラヒョードルも出てこなかった。高田延彦の今だったら炎上レベルのやんちゃさ、グレイシーの一族の伝説など、いろいろ盛り込まれていて面白かった。これ読んだ全員が「ヒクソングレイシーかっこいい」ってなると思う。2017/12/19
anken99
13
『泣き虫』の続編というわけではないが、このような作品が世に出てこようとは。高田VSヒクソン戦を当事者である二人が語り尽くす。内容自体に新鮮さはないのだが、当初は話を聞く程度にしか考えていなかったという安生が、この壮大な物語においては重要なキーマンになったというような意味の記述があとがきにあった。まさにナットク。高田敗戦直後に安生が高田にささやいた言葉・・・これは実に深イイ話である。2020/08/10
ふぇるけん
12
『PRIDE 1』の高田 vs ヒクソンに至るまでの経緯。前に『プロレスが死んだ日』で同様のエピソードは読み込んでいたが、本書では高田、榊原目線のエピソードが多くて新しい発見もあった。高田ヒクソン戦から日本の総合格闘技が始まったという点は大いに賛成だが、高田の格闘家としての評価はちょっと高すぎる気も。個人的には日本の総合格闘技を盛り上げた主役は桜庭だと思っている。2018/05/25
尿酸値高杉晋作
10
あっという間に読了。 榊原さんの努力の程がよく分かりました。 熱意で理想を形にしたのだから凄い。2018/01/01