内容説明
NYブルックリンひとり暮らし。どこまでも走り続けたい。大都会、シングルライフ、女と女と女の話。
目次
ニューヨーク、そして自分の話
トムボーイとパンプス
コミットするシングル生活
別れのマニュアル
自分の場所、自分の表現
インセキュアな自分へ
幸せのバリエーション
恐怖を知ること、忘れること
「ほしいかほしくないか」のタイムリミット
母になった不良少女
大統領選挙について(女性としての)きわめて個人的な考察
被害者意識との付き合い方
二度目のお別れ
著者等紹介
佐久間裕美子[サクマユミコ]
ライター。1973年生まれ。96年慶應義塾大学卒業後、イェール大学大学院修士課程に進学。98年大学院修了と同時にニューヨークへ。新聞社のニューヨーク支局、出版社、通信社勤務を経て、会社員生活に向いていないと自覚し、2003年に独立。08年、ロバート・フランクの『アメリカンズ』刊行50周年へのトリビュートとして初めて全米を一周。サブプライム金融危機を受けて、インディペンデントのメディアを作りたいと、12年“PERISCOPE”を友人たちと立ち上げ、多数の有名人や知識人にインタビューしてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
96
大学院から憧れのニューヨークに来て20年経ち、40代になった。結婚と離婚を経験し、今はシングルを楽しんでいる。でも寂しさを感じることもたまにある。「女として生きるということは、結婚する、しない、子供を持つ、持たない、仕事を続ける、辞める、といった選択肢の中から自分の道を選ぶということだ」周囲の女性たちの人生の選択を取材して「生きる」ことを見つめたプロジェクト。しかし最も印象に残ったのは、10年連れ添って別れた元夫の死を綴ったもの。義理の母や妹と共に泣いて、彼から教わった数多くの言葉を思い出し、死を悼む。2023/11/16
吉田あや
74
ニューヨークで暮らすようになってもうすぐ20年になる佐久間さん。仕事や恋愛に時に傷つき、泣いたり悩んだりしながらも、生き生きとタフに人生を歩く女性たちの話が詰まったエッセイ。女性がシングルで生きるということで、どういう扱いを受けるか、男性には分からない、苦しみ、辛さが多々ある。それでも戦う女性たちの話に、シングルへと戻った自分の人生に力強い後押しをもらった気持ちになった。2017/08/21
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
58
読みやすかったので、買いたい!( ̄ー ̄ゞ-☆けど、文庫本が無い?!Σ( ̄□ ̄;)2018/11/25
羽
27
佐久間さんの周りにいるニューヨークに暮らす女性たちの生き方について書かれたエッセイ集。自分の人生はこれで良かったのだろうか、選んだ道は間違ってなかったのだろうか、と不安に思ったら、わたしは迷わずこの本をもう一度読む。シングル、特定のパートナーがいない、子どもがいない、体調を崩して働けない、最愛の人を失った...自分が置かれた状況について周りと比べてしまう人が読んでも、きっとすごくラクになる。他人と自分を比べない。等身大でいる。選んだ道が最善の道。肩の力を抜いて生きていこう、と思える本だった。2022/07/15
ココロココ
20
読書会の課題本のため読んだ。女性による女性のためのエッセイ。自分の周囲の友達や自分との関わりを赤裸々につづってあった。なぜアメリカで生活することにしたのか。なんだかんだいっても、自分とは折り合いをつけていかなくてはいけない。自分は自分だから。たくましく力強く生きる筆者の生き方がとてもまぶしい。2019/02/22