内容説明
40歳、脳腫瘍。42歳、白血病。5年生存率10%―徹底的に調べつくして2度のがんを生き延びた、IT社長のすごい方法。病に立ち向かい、克服するための賢い患者の知恵。
目次
第1章 40歳、脳腫瘍との闘い(チューリッヒの空港で意識を失う;「脳に腫瘍がありますね」 ほか)
第2章 42歳、白血病・悪性リンパ腫との闘い(左足に走った耐えがたい激痛;人生2度目のがん発覚のショック ほか)
第3章 がん闘病から学んだ患者学(がんは早期発見すべきか;がんと診断されたら ほか)
第4章 がんになることの意味(間違った思い込みががんを引き寄せた;「幸せのためには不幸も必要だ」というウソ ほか)
著者等紹介
高山知朗[タカヤマノリアキ]
1971年、長野県伊那市生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略グループにて各種コンサルティングプロジェクトに従事。その後Web関連ベンチャーを経て、2001年、株式会社オーシャンブリッジを設立し、代表取締役社長に就任。現在、同社代表取締役会長。海外のソフトウェアやクラウドサービスを発掘してローカライズ(日本語化)し、日本企業向けに販売する事業を展開。11年7月に悪性脳腫瘍(グリオーマ)摘出手術を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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えちぜんや よーた
95
「著者の高山さんは医師なのか?」と思うぐらい医学の専門用語がびっしり。でも分かるなぁその気持ち。自分自身も10数年にわたって大病を患い、精神的・肉体的な苦痛に長年耐えてきたので(がんではありませんが)。やはり具体的な目標をもって、具体的な対処方法を自ら考え、医療関係者や家族と話し合うことの重要性を再認識した。2016/10/13
リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん
38
ガン家系で育った著者。父や妹がガンを患い闘病の末亡くなっている事から、ガンと分かった時の絶望感はどれほどのものだったろうと胸が痛くなります。でもこの著者は、やるべき手を尽くす事で完全寛解へ至ります。そのプロセスは、重い病気を患った時に非常に参考になると思いました。2016/12/13
のぼる
17
題名に著者の確固たる意志を感じる。著者の書いているように、幾つかの幸運が重なったということもあるのかもしれないが、目標を立て、情報を収集し、強い意志をもっての闘病の記録は、現在の患者さんにだけでなく、参考になることが多くあると思う。2016/12/12
かめぴ
10
わかりやすい。といったら失礼かもしれませんが、もし自分ががんになったら・・の指針になりうる良書。2度のがんを生き延びたってやっぱり凄いな。2016/10/16
Humbaba
6
自分にとって重要な事は何なのか。それが明確であれば、対応方針を決めることが出来る。残念ながらすべてのものを同時に手に入れることができない事もたくさんある。そのような場合には最も大切なものを選び取る。ぶれない目的があれば、たとえうまくいかない部分があっても自分が納得できる決断を下せる。2016/11/09