内容説明
元刑事でいまは人材派遣会社SLNの調査員として働く星村真一。彼はある日、社長から交渉役を頼まれる。銀座のクラブへ派遣した女性が自殺し、クラブ側から損害賠償を要求されているという…。なぜ女の遺体から覚醒剤反応が出たのか。なぜ自身が接触したホステスは射殺されたのか。夜の蝶が抱える「愛と悲しみ」を炙り出した星村は、生き地獄に堕ちた孤独な女の、魂の叫びを聞く―。
著者等紹介
浜田文人[ハマダフミヒト]
1949年生まれ。高知県出身。関西大学法学部卒。2000年、『公安捜査』(ハルキ文庫)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ナミのママ
48
元刑事、現在は人材派遣業者の調査員の星村。銀座のクラブへ派遣したホステスが自殺し、クラブから損害賠償を請求される。…「本格ハードボイルド」という宣伝につられ図書館で借りてきました。確かに主人公はハードボイルドですが、警察と絡んでの犯人探しという感じでした。ちょっと人物が複雑だったかな、それでもさらっと読めました。星村と刑事の四角のコンビは、面白かったので続編があれば読みたいかな、という感じでした。2015/05/23
kiroro
9
会話調ですすみ、読みやすかった。2015/12/12
天笑院たか姫
7
銀座のホステス・礼子の自殺から始まった事件。女性派遣会社の調査員で元刑事の星村が調査を始める。礼子の過去を探っていくと、親、妹、子供にこれでもかと尽くしてる姿に胸が痛くなりました。銀座のヤナギには鉄槌を喰らわせたい!2015/07/11
コリディ
6
6点。文体や設定はかなり好みなんだが、ストーリーがいまいち。キャラもあまり定まっておらず、登場人物が雑で、誰が誰かわからなくなり、ストーリー展開にも悪影響を与えている。2021/06/24
asa.com
5
人材派遣会社が派遣した銀座のクラブのホステスが自殺。 クラブから訴えられそうな派遣会社は元刑事の社員星村に事態の収拾を図らせる。 一見関係ない二つの事件を星村は調査することに・・・。 同じ事件を捜査する警視庁捜査一課の、その名も四角刑事。 すっぽんの様な性格で(笑)、星村にも食らいつく。 警視庁やら暴力団やら、覚せい剤疑惑等々。 ハードボイルドな感じですが、そんなに強い印象のキャラでもないから味は薄め。 主人公や、四角刑事、登場する夜の女性たち・・・もう少しキャラに陰影を持たせれば素敵な物語だと思う。2015/07/13