内容説明
氣は無限大。誰にでも出せる。出せば出すほど、新たな氣が入ってくる。合氣道最高段位十段の著者による、不朽の名著がここに復活。
目次
氣は誰にでも出せる(氣が打たせた王貞治の七〇〇号ホームラン;氣の出ている人、引っ込んでいる人 ほか)
第1章 氣とは何か(なぜ「気」を「氣」と書くのか;氣とはいったい何か ほか)
第2章 これが氣の実際だ(氣が出ていることがわかる三つのテスト;氣のテストは「弱氣」を吹き飛ばす ほか)
第3章 私はいかにして氣を体得したか(先祖は栃木県赤羽の代官だった;祖父が頭取の下野銀行が倒産 ほか)
第4章 氣は生活にこうして応用できる(一時間の眼球手術の間まばたきをしなかった青年;川に転落した車から無傷で生還 ほか)
著者等紹介
藤平光一[トウヘイコウイチ]
1920年1月20日、東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。肋膜炎にかかるなど、幼少のころより病弱だったため、強い心と身体を求めて、坐禅や神道の「みそぎ」の呼吸法を修行。19歳から合気道開祖の植芝盛平に師事。後に最高段位である十段を得る。終戦後から中村天風に師事。1953年から単身で世界をまわり、アメリカを皮切りに合氣道の普及に尽力する。1974年以降、氣の原理(心が身体を動かす)に基づいた心身統一合氣道を世界中に普及し、多くの指導者を育成する。2011年5月19日、91歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デビっちん
32
目に見えない「氣」の存在、その効果について語られた本です。「気」と「氣」の字の違いとその意味、心身統一をするための意識の置き方、呼吸の仕方、それらの訓練方法を解説してくれています。天地の氣に合することで信じられない力が発揮された実例がたくさん記載されていました。世界のホームラン王、王選手の一本足打法は弱点の克服と氣の活用が成し得た形だったんですね。だから、形だけ真似しても同じような結果がでない理由がわかりました。氣を高め使いこなすことができれば、スポーツでもビジネスでも成功確率が高まると思いました。2017/08/30
デビっちん
26
再読。第4章の氣の応用がヤバいです。心身統一の明瞭な心の状態での読書や潜在意識の変え方などを始め、試してみたい内容が盛り沢山でした。技にばかり目を向けずに、その根源である氣の原理を忘れないように自戒しないとです。2018/03/12
Kikuyo
24
「気」についての本。自分は天地の中心、さらにそれを集約したものが臍下の一点。 臍下の一点に、無限に縮小を追いながら心をしずめる。感覚が無くなってもやめてはいけない、やり直してもいけない。 こうすることで、心の波はしずまり冷静な判断力、決断力が養える。気を出すには「気が出ている」と思うこと。積極的に生きること。下腹に力を入れるのではない。リラックスした状態が一番強い。 指先ブラブラ体操とかは簡単だしすぐに出来そう。2018/03/29
デビっちん
23
再読。体を硬くし、頭にばかり意識が集まっていたから、思うように言葉が出なかったりスムーズに動けないことがわかりました。力を入れるのではなく、抜くこと、リラックスが大切ですね。体に緊張が入ったときこそ、リラックス、これがまた難しいんですけどね。2018/03/11
C-biscuit
13
再読。心身統一合氣道の藤平光一宗主の本。有名なところでは、王貞治の一本足打法につながる統一体を指導していた先生である。この本にも当時の状況が書かれており、王だけでなく長島や多くのアスリートたちとの関わりが紹介されている。氣というものの説明や日常での活用方法など、詳しく書かれており、納得感の高い本である。二代継承者がテレビなどでも氣について広める活動をしており、現代社会においても興味深いものである。統一道の上に合氣道があるのであるが、一人技などの紹介もあり、合氣道の奥深さを感じることができる一冊である。2021/12/29
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