内容説明
誤発注した大量のオイルサーディンとともに、勤め先のスーパーをクビになり、地元で『なんでも屋タチバナ』を始めた、俺、橘良太。三十一歳、独身、趣味はナシ、特技は寝ること。すこぶる平凡な俺が、なんと殺人鬼の濡れ衣を着せられてしまう!そんな折、俺の前にわずか十歳にして自らを探偵と信じる無垢で無謀な美少女・綾羅木有紗が現れた―。殺人鬼の疑いを晴らすため、俺はしぶしぶ有紗と事件を調べはじめるが…。溝ノ口で事件のあるところに、天才美少女探偵あり!爆笑必至のユーモア・ミステリー。
著者等紹介
東川篤哉[ヒガシガワトクヤ]
1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業。2002年にカッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE登龍門」で選ばれた『密室の鍵貸します』で本格デビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』で第8回本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
147
連作短編集。東川さんらしいキャラと展開がイイ感じ。次作があるのならアリサにちゃんと探偵をさせてあげてほしい。2014/12/14
へくとぱすかる
143
鯉ヶ窪学園探偵部や、謎解きはディナーのあとで、のシリーズもそうだったが、何より笑えるミステリでグッド。思わず南武線に乗って、聖地めぐりをしたくなる(でも当分は自粛します)。31歳の良太よりも、10歳の有紗の方がはるかに探偵らしいのが痛快だし、4話共通の例の「あの」アクションが、水戸黄門の印籠みたいにお約束パターンなのもいい。有紗の両親が、なぜかどこかで聞いたような事件で出張する名・迷探偵なのも笑わせる。1・3話のトリックは秀逸。2話のアリバイトリックにからんだ、南武線沿線の紹介が鉄ちゃん的にもよかった。2020/05/08
舟江
117
「名探偵コナン」の少女版と言った方が分かり易い。探偵一家のお嬢様、10歳小4の綾羅木有紗が主人公、パートナーの31歳便利屋の目で書かれている。昨年9月に所用で訪問した「溝口」が舞台で、懐かしく思った。2017/04/03
ブランドのアーメン
84
この人は外れがありません。 テンポ良い、ユーモアミステリー。 面白かったです。2015/02/28
aquamarine
74
オイルサーディンを誤発注して何でも屋になった橘良太。ある日依頼された子守の相手は10歳の探偵少女アリサ。小生意気なこの少女がやたら可愛いし、よく切れます。出会う事件は殺人事件など軽いものではないですが、二人のやり取りが微笑ましく、またそこからさらっとアリサが答えを導き出すのを楽しみながら読み進めました。脇キャラもみないい味を出していて、表裏見返しまで含めたぐるっと一枚の表紙絵も本当によく特徴をとらえていて見ていて思わず笑みがこぼれます。もちろんトリックなどはあっさりですが続きがでたらぜひ読みたいです。2015/04/23
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