内容説明
書道家の谷村玄斎は、八十歳を前に、長い葛藤の末、自身の最高傑作となった作品を、奈良の由緒ある寺に奉納する。大きな仕事を終えた安堵感から旅に出かけた玄斎は、ある北陸の寺で、一人の少女と運命的に出会う。そこで玄斎の中に新たな欲望が芽生える。それは、少女の裸体に、自らの思う最高の美を描きたいというものだった―。
著者等紹介
金田石城[カネダセキジョウ]
1941年、福島県生まれ。書道家。全日本書道芸術院理事長、日本墨アート協会会長。墨の魔術師と呼ばれ、独自の表現を確立する。書・画・篆刻・陶芸・写真など、多彩な芸域に表現の場を求め、活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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