青空としてのわたし

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青空としてのわたし

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344025899
  • NDC分類 180.4
  • Cコード C0095

内容説明

苦しみを手放す方法とは、心の青空に気がつくこと。仏教のアップデートを説いて仏教界に旋風を巻き起こしている僧侶による青空の教え。

目次

1章 「青空としての私」と仏教3.0(仏教にアップデートが必要なわけ;心の問題に向き合わず、おとぎ話になってしまった仏教 ほか)
2章 仏教1.0(人生の目的は「駅に着くこと」ではない;学校は「いつか幸せに」という教義を教える宗教団体だ ほか)
3章 仏教2.0(ビルマの僧院に;パオでの生活 ほか)
4章 仏教3.0へ(仏教3.0の始まり;悟りへの逃避でなく ほか)

著者等紹介

山下良道[ヤマシタリョウドウ]
スダンマチャーラ比丘。1956年東京都生まれ。鎌倉一法庵住職。東京外語大学仏語科卒業後、曹洞宗僧侶となる。1988年、アメリカのヴァレー禅堂で布教、のち京都曹洞禅センター、渓声禅堂にて坐禅指導を行う。2001年ミャンマーのパオ森林僧院にてテーラワーダ比丘となり、日本人として初めてパオ瞑想メソッドを修了。現在は鎌倉一法庵を拠点として、日本各地、インド、台湾、韓国などで坐禅瞑想指導を行う。現在の立場は、大乗とテーラワーダを統合した「ワンダルマ仏教僧」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SOHSA

28
《図書館本》『アップデートする仏教』に続く本書には作者の思いが存分に綴られている。著者の歩んできた道のりは容易に成し得ないものであり、それ故の説得力が滲み出ている。従来の日本仏教を1.0とし昨今注目のテーラワーダ仏教を2.0として両者の対立点を解消する手立てとして3.0を提唱している。それは単なるスローガンやテーゼではなく具体的なメソッドを伴っている。自身が「青空」であることの気づきによって問題は解決すると著者は説くが、一方、M・ガブリエル『世界はなぜ存在しないのか』と併せ読むと更に興味深い。2020/07/29

takeapple

20
『アップデートする仏教』で提唱された仏教3.0について、山下良道師の半生記と、具体的にどうやって思いを手放すのか、瞑想・マインドフルネスって一体何かをわかりやすく解説してくれているんだと思う。ただし、読んだだけで理解できたり、瞑想ができるかというと、そんなことはない。実際に山下師にお会いして伺ってみたが、一朝一夕にできるようなものではないけれど、具体的な方法は山下師のポッドキャストを聞いて、忠実にやってみたりしてほしいとのことである。まあ昔の偉いお坊さんでもゴータマブッダでも長い時間かけて悟ったんだもんね2017/09/01

文章で飯を食う

17
お釈迦さまも道元禅師も、この著者のように理詰めで、仏法を説かれたのだと思う。ただ、周りが理解できなかっただけなのだ。幸い、現代は情報の伝達手段が発達し、自分のような田舎暮らしでも、この本を読むことができる。後は、実践だけだな。2017/02/04

erierif

11
物心ついた時から…と言うように絶えず何らかの物心が頭の中を流れている。それは心、思い、考え、意識、時には映像だったり、音楽だったりする。その物心をどう整理するのか。青空と雲の例えですっきり整理されていく。自分の主体をどこに意識するかでかなり余分な悩みが解消され、問題の本質に集中して取り組めるだろう。仏教、瞑想のみではなく生きる「智慧」まで物心を展開できるよう分かりやすい言葉で書かれている。現代に生きる宗教とは何かも考えさせられた。2016/11/30

nizimasu

11
著者のお坊さんは今や注目の人なんだけど、曹洞宗から上座仏教へ。その後もアメリカで出会ったマインドフルネスを求めていくというストーリーは、僧侶としてのそれよりもまるで救いを求めるスピリチュアルな人の道程の物語である。オウム事件後に、日本にも一般的に紹介されるようになった上座仏教と大乗仏教の矛盾を乗り越えていこうというスタンスを仏教3.0と称して実践や悪戦苦闘していく様子は、なんとも壮絶。ただそれ以上にオウム事件の時に感じたグルへの絶対性や他力とも本願とも違う黒い雲や白い雲が消えた状態=青空として定義していく2015/01/08

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