内容説明
小さなことこそ、心をこめて、ていねいに。幸せは、いつもあなたの心が決める。120万部突破のベストセラー『置かれた場所で咲きなさい』待望の第二弾。
目次
第1章 ていねいに生きる(小さなことに大きな愛をこめて;面倒だからする ほか)
第2章 幸せは、自分が決める(疲れた自分を癒す秘訣;不本意な出来事に向き合うには ほか)
第3章 私が歩んで来た道(与えられた試練に耐えるには;忘れられない母の背中 ほか)
第4章 相手の気持ちを考える(嫌いな相手でも、その価値は否定しない;叱ってもらえることに感謝する ほか)
著者等紹介
渡辺和子[ワタナベカズコ]
1927年2月、教育総監・渡辺錠太郎の次女として生まれる。51年、聖心女子大学を経て、54年、上智大学大学院修了。56年、ノートルダム修道女会に入りアメリカに派遣されて、ボストン・カレッジ大学院に学ぶ。74年、岡山県文化賞(文化功労)、79年、山陽新聞賞(教育功労)、岡山県社会福祉協議会より済世賞、86年、ソロプチミスト日本財団より千嘉代子賞、89年、三木記念賞受賞。ノートルダム清心女子大学(岡山)教授を経て、90年3月まで同大学学長。現在、ノートルダム清心学園理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
260
本作を読んで感じるのは、やはり私自身まだまだ未熟な人間だということ。相手の気持ちをどれだけ考えているか。傷ついても相手を許せているか。私はまだ出来ていない。だが自分の欠点に気付き自戒することは出来る。心懸けながら生きたい。印象に残っている言葉は「つまずくのはあたりまえ。つまずいたおかげで気付くものがある。」、「許さない間は相手の支配下にある。自由になるために「思いを断ち切ること」が大切。」、「せめて、相手の不幸を願わないことを心に留めて生きたい。」これらの言葉に出会っただけでも本作を読んで良かったと思う。2017/09/19
Miyoshi Hirotaka
188
細君に先立たれて以来、家の中を見苦しくなく保つためには大変な量の仕事がいることに思い知らされた。私は恐れ多くもこの尊い仕事を雑用というぞんざいな言葉でくくっていた。思えば、雑用をしていたのは私だった。会社の仕事なら生涯で一度だけでもいい仕事に巡り合えれば記憶されるが、それ以外では多少手を抜いてもすぐには問題にならない。ところが、家事はそうではない。祈りを込めれば仕事、そうでなければ雑用。その違いは世代を越えて現れる。毎朝、「面倒だ」と思う気持が湧き上がる。だからこそ、「やろう」と自分に言い聞かせている。2014/02/09
greenish 🌿
147
小さなことこそ心をこめてていねいに。幸せはいつもあなたの心が決める。シスターである渡辺和子さんの心に響く言葉集 ---読メ登録1000冊目はこの本に! 個人的には前作の方が心に響きましたが、それでもまたシスターから立ち止るきっかけを貰いました。「人のいのちも、ものも、両手でいただく」「置かれた場所で咲くも咲かないも、どのように咲くかも、自分次第」・・・忙しさにかまけてつい"片手"のやり取りをしがちだけど、大切なものの価値を見失わないように、自分の軸を忘れないように、両手を添えて丁寧に暮らしていきたいです。2014/10/24
あつひめ
92
この薄さなのに、大事なことがギッシリ詰まってる。それは重苦しくないわかりやすい言葉で。この薄さで…ってことは、世の中にはそうたくさんは大事なことって少ないのかも。私たちが日頃から心がければできること、それをちゃんとやると自分のまわりが変わって見えるのかもしれない。雑用という用はない…あー、その通りだ。と考え方を変えることで気持ちもなんだか清々しくなる。私は都合の良い人間で、神様仏様と困った時にはついつい手を合わせながら困ったことが頭上を過ぎるのを待ってしまう。これからは自分を信じて自分に解決させたみたい。2015/06/21
優希
89
再読です。面倒だからやりたくないことは多いものですが、それをあえて丁寧に行うことの大切さに気づかせてくれます。怠ける心と向き合うからこそ、本当の自分に向き合えるのですね。嫌なことでも受け入れながら、祈りつつ神様に委ねて生きる大切さを教えてもらいました。2018/08/08