内容説明
少女の悪戯に、不可能はない―。10歳の少女アスカの趣味は、残酷極まりない方法で100匹のネコを死に至らしめること。その残忍さを買われ、世界の支配者・帝の暗殺者に選ばれた…。フランスで賛否両論を呼び、ヨーロッパ、アジアなど各国で翻訳された、不条理劇の怪作、ついに邦訳登場!
著者等紹介
ミヨ,ローラン[ミヨ,ローラン] [Millot,Laurent]
1969年9月21日、フランス・パリ生まれ。ソルボンヌ大学で修士号を取得後、来日。以来、日本在住。2002年、架空の作家Asuka Fujimori(アスカ・フジモリ)を生み出し、スイス育ちの日本人女性作家というキャラクターで、翌03年に処女作Nekotopia(ネコトピア)をフランスの大手出版社フラマリオン社から発表
橋本たみえ[ハシモトタミエ]
上智大学文学部ドイツ文学科卒業。フランス語・英語の映像関連テキストや雑誌記事などの翻訳を多数手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アン・シャーリー
2
ありとあらゆる残虐な手口でネコを殺しまくる幼女・アスカが、四つの丘を支配する完全な権力者である偉大な帝(みかど)の暗殺者になぜだか選ばれてしまう、そしてその相続者にも選ばれてしまう、という……ワッケわかんない話で(笑)なんだこれは(笑)ネコがガスガス殺されるので、最初は読んでて嫌ーな気になってたんだけど、だんだん笑えてくるように(笑)2016/10/30
権現
1
不条理劇の名の下に、人間の理性や論理の陳腐さをこれでもかとばかりにプッシュする作品、ということにしておこう。理屈以外に行動の根拠を持たない委員会のメンバーと、理屈を裏切る不確定要素しか持たないネコ殺しのアスカ。そして双方の中心に君臨する絶対権力でありながら、起きた現実を受け入れる以外の術を持たない帝。普通に交わればとても物語を紡げないような三つ巴の勢力が織りなす、ナンセンス満載のグロテスク・ファンタジー。そもそもメインプロットがネコ殺しのアスカによる帝の暗殺計画だからねぇ。ネコ好きの人には辛い一冊。2015/03/25
ねんごろ
0
ネコを殺しまくる女の子も殺しを肯定するようになっていく社会もどうかしてる。2016/04/23
ymy1
0
★★★★ 仕事から帰ってきたパパが、何だかびみょうな感じの笑顔で質問してきたよ。今日お前はひょっとして、玄かん先でケチャップのびんをイタズラしなかったかい? だって。2014/05/22
さゆ
0
読むのがめんどくさくなってくる。面白くなかった。2014/03/12