内容説明
大ヒット商品を作る秘訣は、すべてデータの中に!伸びる消費市場はここにある。
目次
第1章 市場が急拡大した薄型テレビの勝ち組企業が、なぜ経営危機に陥ったのか?(薄型テレビは、成長戦略のみごとな成功例;薄型テレビのメーカーを非難する声 ほか)
第2章 なぜ、技術進歩がデフレ不況を深刻にしてしまうのか?(技術進歩はデフレの主因のひとつ;高機能なほど価格下落スピードが速い? ほか)
第3章 これからの日本では、高齢女性の消費市場が自然に急成長する!(人口の減少が消費を減らす;人口が増える部分に注目しよう ほか)
第4章 金融と電子決済の視点から、消費の主役を探すと?(高齢者は貯蓄をたくさんもっている;高齢化はかなり進んでいる ほか)
第5章 誰に売れば長く安定して儲かるか?(高学歴が余暇時間での消費を増やす!;高学歴者はスポーツが好き ほか)
著者等紹介
吉本佳生[ヨシモトヨシオ]
1963年、三重県生まれ。エコノミスト・著述家・関西大学会計専門職大学院特任教授。専門は金融経済論、生活経済学、国際金融論。NHK教育・総合テレビで放送された、経済学教育番組「出社が楽しい経済学」の出演・監修者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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犬こ
19
なぜシャープが経営危機に陥ったのか?今までの家電製品の成長・価格統計グラフからその理由を読み解くことが出来るのには驚きでした。国が持つ統計データから、誰に、更にその中のどの分野でモノを売ればよいか、グラフの読み方も丁寧に解説しており、とても分かりやすかったです。ITツールが集めるビッグデータ分析が日本ではそぐわない…確かに。これは貴重な気づきでした。2016/03/05
芸術家くーまん843
8
この本の伝えたいのは次の2点。シャープが大赤字に転落したのは政府の成長戦略政策により薄型テレビが短期間に売れてしまったことが原因。原因は経営者の失敗というより家電エコポイントで売れすぎたことが原因でその反動で売上は2割減し赤字。政府の無理な成長戦略に経営者が巻き込まれてしまった。これから商品を売るなら高齢者、特に財布を握っている女性がターゲット。住宅ローンが終わり退職金を手にし年金を毎月もらっている人に余裕がないわけがない。未来の市場はデータ分析から見えている、そんな一冊。2014/03/24
sonsofmarket
2
いかにも著者らしい本で読み応えがあった。データの裏付けのある分析で、こじつけている所もないので参考になる。普及が早過ぎた薄型テレビの話は特に印象に残った。2014/03/13
まさむね
2
ほぼ全ての見開きページに挿入された膨大なデータを元に、これからの成長市場は高齢者女性層にあると結論づけた本。高齢女性が高学歴化していく、などの指摘はなるほどと思った。2014/01/14
うちこ
1
市場というのは「シェア争いでは買っても、ビジネスでは負ける」「シェア争いでは負けても、ビジネスでは勝つ」ということが起こるのがおもしろい。データを見て語っている内容の中に、「日本人の操作のされやすさ」への指摘や反省も多数含まれていて興味深かったです。2014/10/08
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