内容説明
橋から落ち、意識を失った小学生の叶人。気がつくと、そこは三途の川。江戸時代の人物と思しき2人の男とともに、三途の“渡し守”を命じられる。ミッションは、死者の未練を叶えてあげること―。
著者等紹介
西條奈加[サイジョウナカ]
1964年北海道生まれ。2005年に「金春屋ゴメス」で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。12年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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誰か1人は死ぬ本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
197
この終わり方だと真似する小学生が出てきてしまったりしないか少し心配になった。でもそもそも小学生は読まないか。2017/11/23
いつでも母さん
151
西條作家のファンタジー・・苦手な方かと思いつつ読む。が面白く読了。十蔵に虎之助コンビが良い!奪衣婆と懸衣爺って、本当に居るのかと思う(誰もあちらから帰って来て教えてくれない)ほどの存在感(笑)きっと、私の地蔵玉も探すことになるんだろうな・・(汗)って想いにさせてしまう西條作家、巧いわ!『禍福は糾える縄の如し』本当にだわ。叶人と十臓・虎之助の三人がラーメン『伝六』で会話するのが、ほんとにほんとに良かったよ~(泣)叶人、気付いてくれてありがとー!オバちゃんは嬉しい(つまり私・・あちら世界の住人だったのか?)2015/06/12
七色一味
146
読破。初読みの作家さん。シリーズ化を睨んだ終わり方で、続編を期待してしまう。あまり深く考えず、楽しんで読めればいいかと。もちろん、ただ楽しいだけの物語ではないけれど^^2014/01/04
紫綺
139
やっぱり西條さんはいい!!出だしは良くある設定に、戸惑いはしたものの、いい方に期待を裏切ってくれた。「禍福は糾える縄の如し」「生まれ変わることこそが、天国」などの言葉で、命の価値や大切さを教えてくれる。復活した「カローン隊」で続編お願いします♪2013/07/14
ちはや@灯れ松明の火
126
三途の川で立ち往生。橋から落ちた小学生、戻れば此岸、進めば彼岸、生きるべきか死ぬべきか、悩むよりまず動けってのがダ・ツ・エヴァ流。三途の川でアルバイト。生真面目な侍と粗暴な荒くれ男、犬猿コンビにサンドされ三人寄れば渡し守カローン隊結成、働かざる者成仏すべからず。三途の川から現世へ、死者の未練を探しに出張、親殺しに無差別殺傷、一度背負った業は幾度輪廻を繰り返しても振りほどけない因果の鎖。断ち切れない?当然、生命はそれだけ重いから。また生きたい?答えは聞かなくてもわかってる。いつの日か三途の川でまた会おう。 2013/08/17
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