感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
utinopoti27
118
シリーズ3作目。「おまえは走るしか能のない人間なんだから、指示どおりにやれ」貢の心に突き刺さるコーチの言葉。一方で、貢と出会い、無心に走る歓びに目覚める碧季。怒りと歓び、この相容れない感情を、それぞれモチベーションにする2つの才能が、やがて共鳴を始めます。誰よりも速く、誰よりも強くゴールを駆け抜けたい。そしてその先にあるものをしっかり魂に刻み込む・・。物語の終盤で、河川敷の土手を無言で並走する二人には、どんな景色が見えているのでしょうか。若いっていいな~。あ、そうそう、脇役の皆さんも良い味出してましたよ♪2018/01/24
nyanco
69
シリーズも第三弾、碧李から始まったこの物語、第二弾ではもう一人の天才ランナー・貢が登場し、今回は二人の友人・光喜と信哉にもスポットが当たる。貢の従兄弟である光喜は、二人のランナーを記事にしようとする。碧季の親友の信哉は、当初・光喜をスパイのように感じ反感を感じていた…が、この二人が意外にも意気投合していく様子が楽しかったです。珈琲なんて飲まない!と言い切っていた信哉がすっかり珈琲かぶれになる様子にクスリとしたり。続→2013/06/10
ゆみねこ
58
ランナー第3弾。碧季と貢、二人のランナーが抱えているものが明らかになってきた。レースを期待していたけれど、それはまた次のお楽しみと言うことかしら?楽しみに待ちます。2014/09/18
チアモン
37
青春だなぁ。このシリーズも3巻目かぁ。続きがとても気になる。走る!走る!走りたい!碧李や貢の想いがとても溢れて、胸がきゅんきゅんした。あさのさんさすがです。2018/01/27
あっ!chan
37
天才と才能がある努力の人、走る事への思いや姿勢が違っても、ちょっとした挫折を味わっても、やっぱりライバルとして認めてしまう。二人のアスリートだけではなく、仲良くなったり、思いやったり、不機嫌になったり…「みんな一人で何かに挑んでいる。他人には計り知れない戦いに、一人で向かいあっている…」そう、それぞれのレーンを力一杯走っている姿が胸に心にストンと入ってくる。そんな忘れてしまった青春のあの瞬間を、またいつものようにあさのさんが呼び起こしてくれる!2015/10/10