内容説明
年をとっても色恋なしでも、案外、幸せ。愛犬との暮し、身近な死のこと、食のこと…共感必至のおひとりさまエッセイ。
目次
おすそわけ
17回忌
はなは女の子
セシルカットをめざして
記憶
食べること、生きること
バギーに釘付け
お散歩仲間と
スッピンになれない
年寄りの自覚
疑似親子
捨てられなかった本たち
著者等紹介
藤堂志津子[トウドウシズコ]
札幌市生まれ。1987年「マドンナのごとく」で北海道新聞文学賞を受賞。88年「熟れてゆく夏」で第100回直木賞を、2003年「秋の猫」で第16回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おか
62
図書館の返却棚より。藤堂さんの作品一冊も読んだ事がないが ちょっと読んでみたら ヨークシャーテリアと二人暮らしで 藤堂さんの愛犬はなへの並々ならぬ愛情が見て取れたので借りてきた。彼女は子供の頃からずーっと犬を飼っており 6年前に母親が亡くなり 15年余りの介護する生活に終止符を打ったが その間も犬を飼い 慰められてきた。はなは 前の犬が亡くなって直ぐに飼い始めた只今2歳半 やんちゃ盛りである。私と年代が一緒なので 親近感を感じる。そんな2人(笑)のちょっと笑える日常を綴ったエッセイです2018/05/12
こちゃら。
17
愛犬との生活をコミカルにでも真摯に綴るエッセイ。エッセイだけどちょっと長め。私はもう少し短めのエッセイが好きなのでちょっと飽きちゃったかな。私よりも少しだけ年上の作者の様々な変化に、納得したり驚いたり。いい作品集でした2017/08/30
わんこのしっぽ
14
藤堂さんと、散歩嫌いのはなちゃん(ヨークシャー)との日々を書いたエッセイ。はなちゃんとのだっこ散歩に苦笑いしたり、買い物場面で「最後の一個~」に魅いられた姿に思わず自分を重ねたり^^;同調しながら楽しく読みました。時おり老いへの記述も見られますが、不安を払拭はしないまでも、凛として受け入れようとする姿勢が見られ心地いい読後感です。2013/02/11
くろにゃんこ
10
とっても活動的な女性のイメージがあったのですが、なんかちょっと違う(-_-;)62歳にして自分を老女というなんて…75歳の方のエッセイを読んでいるような感じがしちゃいました。2013/03/09
まり
9
図書館本。今回も和む時癒されるし笑わしてもらった。はなちゃんが可愛い。小悪魔なところもあって、でもやっぱり可愛い。はなちゃんの散歩嫌いも、ご飯大好きなことも、うちの犬にも通じるところがあって人ごとではなく…なのでさらに可愛い。藤堂さんに共感の嵐だった。2歳になると性格がはっきりするのには驚いた。今回はバギーも購入。さらに探していた抱っこひもとおもちゃもゲット。おもちゃを5個買った気持ちにも共感だった。次作も共感の嵐になりそう。2024/01/18