内容説明
小6で両親が離婚、反抗を重ねた少年時代。「おまえの拳には可能性があるんだ」と言ってくれた生涯の恩師・武元先生との出逢い。北京五輪出場の夢破れ、「海外では通用しない」と引退を決意した22歳の春。カムバック直後の恩師の死―。波瀾万丈の人生を歩み、決してメンタル的に強くなかった男が、「日本人には不可能」とまでいわれた種目で、なぜ金メダルを獲得できたのか。知られざる過去と、勝利の秘訣を初めて明かす。
目次
第1章 金メダル
第2章 ルーツ
第3章 恩師との出逢い
第4章 挫折と再起
第5章 家族と友
第6章 最強を求めて
著者等紹介
村田諒太[ムラタリョウタ]
1986年1月12日、奈良県生まれ。アマチュアボクシング選手、階級はミドル級。中学時代にボクシングを始め、南京都高校時代に高校5冠を達成。2004年に東洋大学に進学し、全日本選手権で優勝。しかし北京五輪出場を逃し、現役を引退。2008年より東洋大学職員として勤務。2009年にカムバックを果たし、2011年の世界アマチュアボクシング選手権で準優勝。2012年、ロンドン五輪ボクシング・ミドル級で金メダルを獲得。同年、紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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浦
8
ボクシング オリンピック金メダリスト 村田さんの自伝。素直だ。ぐれているときでも、親とけんかしている時でも、困ったら周りに素直にアドバイスを求める。そしてそのアドバイスを素直に取り入れる。三男だからって、そういうものだろうか?そして、やはり才能が違う。また、常に仲間・師・女性といった自分を導く人たちに恵まれてきた。親や兄弟たちの生き様も含めて、やはり自分とはまったく違う存在だと思い知った。確かな自負と才能が引き寄せる人の縁。生き方の参考にはならないけれど、これが日本に金をもたらした男なのだ。なるほど。2016/02/20
ひかり
6
読み終わって1番思ったのは、こりゃ、村田諒太の奥さんがかなり優秀だなということ。あとは、自分のヘタレな所をしっかり書いてるとこがいい。目標の立て方は、参考にしよう。2023/05/12
おひさ
3
著者は貧しさとは縁がなさそうなのに、ボクシングのオリンピック金メダルをとって、一体どんな環境で、ハングリーさはどうやって獲得したのか知りたかった。関西の方だったので、ツッコミが各所に入り読みやすい。しかしさすがメダリスト、メンタルトレーニングの方法や恩師への感謝の気持ち、自分を客観的に見つめリラックスする話など興味深く参考になった。私は早速、未来日記を書こうと思います。2018/02/23
Kenji Nakamura
3
何度も挫折してるとは知らなかった。努力が全て!チョビットずつ頑張りたいです!2018/01/02
まこっぴ
3
ロンドン五輪で金メダルをとったイケメンボクサーの自叙伝。メンタル本というより、やっぱり村田諒太の生き様を知る本といったほうがしっくりくる内容だったと思う。世界の頂点に上り詰める人というのは、やはりここぞというときに踏ん張りがきき、絶妙のタイミングで人生のキーマンに出会い、そんなこともすべて含めて才能なんだと思わされる。自然体な語り口が好印象。2013/02/18
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- 和書
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