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内容説明
殺したいほどの姉がいたから私は幸福だった。四月一日に生まれた、双子の姉妹、よしえとときえ。嘘をついてばかりの人生だけど、あのことだけは、絶対に知られてはいけない―。『夜にはずっと深い夜を』でその才能を絶賛された奇才の女芸人が紡ぐ、さらなる傑作。
著者等紹介
鳥居みゆき[トリイミユキ]
1981年生まれ。秋田県出身。不条理世界を演じるコントで異彩を放つお笑い芸人。バラエティ番組、ライブ等で活躍するだけでなく、『全然大丈夫』『やさしい旋律』『非女子図鑑』『臨死!!江古田ちゃん』など映画・ドラマにも多数出演。「狂宴封鎖的世界」というシリーズでは、自ら舞台に立ちつつ、プロデュースから脚本、演出、小道具づくり、ケータリング手配、打ち上げセッティング、レジでのガム配り、支払いまですべてをこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
212
うわー!めっちゃブラックだけど面白い〜★体調良くない時なので色んな作品を試し読みしたのですがなかなか気分が乗らずコレは今は向かないと思って後回しにしていたこの本を読み出したら面白くて止まらなくなって結果一気読み(笑)鳥居みゆきさんスゴイ!!18編の連作短編集。繋がりがとても面白い♬お気に入りさん達が高評価なのがよくわかりました!全編通して完成度高く面白いのですが特に「かくれんぼ」「←ラブレター」「治療」「乾杯」「うちのハンバグー」「お弁当」「道化」が好み*装丁も中もレース模様で素敵♡鳥居さんのセンス最高★2016/04/09
青蓮
128
鳥居みゆきさん2冊目。連作小説集。前作に劣らず、言葉遊びやブラックユーモアたっぷりで、やっぱりこの方の独特のセンス、好きです。これからも作品を書き続けて欲しい。2016/01/27
PSV
61
可愛くて不気味な世界観。全作と比べると、少し劣る気もするが、従来のタレント本、芸人本の域を超えた怪作であることは確か。色んな趣向が凝らされており、装丁も綺麗。文章も達者で、これからも書き続けて欲しい。個人的には「道化」が良かった。全体的に、精神病っぽい文章が凄く上手い。 ★★★★☆2012/11/20
かかな
49
‘‘私が出した小説があるんだけど、宗教とかオカルトの本の並びに置いてあったの!タレント本とか小説のブースとかあるのに、秘密結社とかの隣に置いてあるんですよ!by鳥居みゆき"テレビで見るキャラクターと違わず、ブラックユーモアたっぷりな連作ショートショート。人間関係が混乱し何度も戻り、取っ散らかるギリギリを攻めている作風にやるじゃん!と感心させられました。作中で見覚えのある芸人を酷評する主人公。そんな彼女が鳥居みゆきと思しき芸人だけは大絶賛していたのが凄く良かった(笑)作家鳥居みゆき、大いにアリ!2016/01/24
亜希
36
鳥居みゆきさん2作目。18編からなる連作短編集で、ごく短いものから少し長めのものまでありますが、注意深く読んでいても見落としそうなほど登場人物が絡み合っています。全て読んで一冊の本として面白いですが、特に「治療」「乾杯」「うちのハンバグー」「道化」が好き。文中、鳥居みゆきらしき芸人を賞賛するくだりも面白い。どういう思考回路をしていれば、この独特のセンスや言い回しが生まれるのかな。全編とても不気味で不穏で、でも最後は少しだけ切なくて、読み手を選ぶだろうけれど私はすごく好き。もっと話題になればいいのになー。2016/03/03