内容説明
59もの会社から内定が出ぬまま二流大学を卒業した伊藤雷。困ったことに、弟は頭脳も容姿もスポーツも超一流。そんな中、日雇い派遣の仕事で「源氏物語展」の設営を終えた雷は、突然『源氏物語』の世界にトリップしてしまった。そこには、悪魔のような魅力を放つ皇妃・弘徽殿女御と息子の一宮がいた。一宮の弟こそが、何もかも超一流の光源氏。雷は一宮に自分を重ね、この母子のパーソナル陰陽師になる。設営でもらった「あらすじ本」がある限り、先々はすべてわかる。こうして初めて他人に頼られ、平安の世に居場所を見つけた雷だったが…。光源氏を目の敵にする皇妃と、現代からトリップしてしまったフリーターの二流男が手を組んだ。構想半世紀、渾身の書き下ろし小説。
著者等紹介
内館牧子[ウチダテマキコ]
1948年秋田県生まれ。武蔵野美術大学卒業。東北大学大学院修士課程修了。三菱重工業に入社後、13年半のOL生活を経て、88年に脚本家デビュー。テレビドラマの脚本に「ひらり」「毛利元就」「週末婚」「私の青空」「昔の男」「白虎隊」「塀の中の中学校」など多数。93年第1回橋田賞、95年作詩大賞、2011年モンテカルロ・テレビ祭で三冠を受賞。00年9月より女性初の(財)日本相撲協会・横綱審議委員会審議委員に就任し、10年1月任期満了により退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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