内容説明
TPPとは逃げ道なき過酷な“経済戦争”である。
目次
第1部 思想篇(TPP非戦論)
第2部 情報篇(TPP・軍事を伴わない戦争;日本もTPPの毒を食らうのか?)
第3部 歴史篇(TPP参加は「第三の屈辱」;来島恒喜・かつて日本人にあった攘夷)
著者等紹介
小林よしのり[コバヤシヨシノリ]
漫画家。昭和28(1953)年、福岡県生まれ。昭和51(1976)年、大学在学中に描いたデビュー作『東大一直線』が大ヒット。平成4(1992)年、「ゴーマニズム宣言」の連載をスタート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
152
それにしても小泉政権の時代からみんな全く懲りてないんだなぁというのが第一の感想。派遣切りとか格差社会とか小泉改革の総括をしてたはずのメディアがTPPになんの疑問が当初出て来なかったことにこの国の末期的状況があるのじゃないかと思う。最後の来島恒喜の話はもはやここまでの覚悟が本来必要なんだという暗示で感動した。2012/02/24
ばりぼー
60
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)は「例外なき関税撤廃・非関税障壁の撤廃」を原則とする、自由貿易と言う名の経済戦争である。グローバリズムは不可逆的な必然などではなく、かつての植民地政策と同じ侵略イデオロギーであり、TPPを締結すれば、日本はアメリカの草刈り場となって、産業だけでなく文化も伝統も根こそぎ破壊され、国体そのものが消滅する恐れがある…。トリクルダウンが幻想というか、まやかしであることは容易に察しはつきますが、米韓FTAの不平等な毒素条項など、勉強になりました。そのバスに乗ってはいけない!2015/10/01
たー
16
TPP反対なのはよく分かるし、意見には概ね賛成だけど、問題はでどうするか?だな…2012/04/16
ばんぶー
13
橋本×羽鳥の番組に論客として出演された小林よしのり氏。なかなか面白い論争だったので借りてみました。物凄く字の多い漫画でした(笑)。良く判ってなかったTPPというものが凄く良く判りました。そもそも民主党時代の菅が火種を起こし野田が進めてた物だったんですね。トランプさんが大統領に就任され「米はTPPから離脱する」って言ってくれてラッキーでしたね。僕は、TPPに入ると国内の農業が衰退すると考えてる派ですね。2017/02/24
タックン
13
通称”よしりん”の本の三冊目、よくわからなかったTPPをしっかりと理解できる本です。小泉内閣の構造改革をさらに、推し進める協定だと理解できました。農業だけではなく、他業種での関税撤廃の意味がよくわかりました。日本の鎖国がいい意味で働いていたという理解も出来ました。何でも安いものを求める国民性が、国にどれだけの影響を及ぼすか、自らの首を絞めることになっているかをもっと、皆が知る必要があると思います。日本人のいい意味でも、悪い意味でも”いい人”は世界規模では通用しない事が、かいてあります。2013/08/06