内容説明
モテブーム、純愛ブーム、スローライフ、ハンカチ王子、KY、モンスターペアレント、萌えブームなど、世の中を盛り上げた社会現象。それらをテーマとして、実地に歩き、体験し、話を聞いて、写真を撮り、文章にまとめ、エッセンスとして漫画に昇華した一冊。
目次
純愛プレイ
地震ノイローゼ
スローライフにかられて
アキバの戦い
パクリの地平線
モテ無間地獄
セクハラ脳の恐怖
オーラの泥沼
個人情報過敏症
結婚しない人生〔ほか〕
著者等紹介
辛酸なめ子[シンサンナメコ]
1974年東京都生まれ。漫画家、コラムニスト。女子学院高校、武蔵野美術大学短期大学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
55
なめ子さん、画が相変わらずですが、何だか読んでしまうんですよね。本当に漫画家としてこの画で良いのか?って毎回思いますが(笑) でも半分コミックエッセイ。風刺がきいていて、どこかトンチンカンな(良い意味で)こだわりが溢れています。癖になるんだよなぁっていつも見つけると手に取ってしまいます。もう三年前の発刊本でその時に7年前くらいからの社会現象を綴ってあるので、古さは否めませんが、クスっとしてしまいます。2014/09/05
みゃーこ
34
2005年から約七年間の社会現象(エコブーム。萌えブーム。ハンカチ王子現象、KY式モテ計画…など死語になった言葉までいろいろ取り上げられている。)「振り返ったって混沌とした夢があるだけ。現実社会がただの幻である」というあとがきの中にある著者の感想は読んでるこっちにも伝わった。何なんだろ、う~ん、意味とか追求しても「結局何にもわかりませんでした」という結論に落ち着く。「精一杯今を充実して楽しもう」ってことだったんだね~。そ~やって流れるんだね。明日もたぶん。2012/10/20
国士舘大学そっくりおじさん・寺
27
中身は漫画である。『現代社会学』の他に『萌えトレ』も収録。9年前から4年前位の世の中の話題を妄想的な漫画に。くだらないと思いながらも面白い。女性的な関心によるものが多い。下ネタも多くて大変良いと思う。それにしても相変わらず下手な絵だと思うが、厭な下手さではない。2013/09/01
林 一歩
22
幸薄そうな表情が素敵な なめ子女史のくだらない(褒め言葉)漫画集。下手過ぎて読むのが苦痛な画風に心が折れる。一時、ナンシーの後を継ぐのは彼女かと期待したこともあったが、巨星を超えるのはやはり無理か。2014/02/22
アコ
21
ここ数年の日本社会におけるあれこれを独自の分析によって面白おかしく考察しているコミックエッセイ。現代社会学といっても純愛ブーム・○○王子たち・未婚率増加・KY・エコ教・萌えなどで、かつ辛酸さんの文体+漫画なので堅苦しさ皆無でゆるーくのんびり読めるし(※漫画率高め)日本人がいかになんてことないブームに踊らされているのかもよくわかる。っていい意味で。平和だなとか含め。しかし我々日本人が大好きな高級品・松茸が中国では『兵隊の靴下の臭い』と言われているのは本当なのかな?笑2015/11/13