内容説明
一度しかないと思った人生で、二度目のチャンスを与えられたら、あなたはどうするだろう？サラは次の誕生日を生きて迎えることはないだろうと思っていた。だが、奇跡的に死の病を克服し、生還した。今度こそ新しい人生のスタートを切ろうと決意するが…。２３作品連続でニューヨークタイムズ・ベストセラーのベスト１０入りを果たした、ミリオンセラー恋愛小説家の代表作。
著者等紹介
ライス，ルアンヌ［ライス，ルアンヌ］［Ｒｉｃｅ，Ｌｕａｎｎｅ］
１９８５年、『ＡＮＧＥＬＳ ＡＬＬ ＯＶＥＲ ＴＯＷＮ』でデビューし、これまでに２８冊の小説を発表している。ニューヨークタイムズのベストセラーリストに、２３作品が連続でベスト１０入りを果たすという快挙を成し遂げたうえ、近年の作品はいずれもミリオンセラーとなっている。生まれはコネチカット州のニュー・ブリテン。コネチカット大学で美術史を専攻したが、父親の病気のために中退。ロードアイランドのニューポートでメイド、ワシントンＤ．Ｃ．で科学アカデミーの研究員、マサチューセッツ州ウッズホールでクジラの調査員や港湾労働者といった仕事を続けながら、小説を書き続けてきた
吉田利子［ヨシダトシコ］
翻訳家。東京教育大学文学部卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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帽子を編みます
11
恋愛小説の分野は弱い私です。突っ込み属性があるので、すれ違い、重要な事実を黙っているなどにもぞもぞしてしまいます。この本は黙って読んで涙しました。勝手にヒロインはウィノナ・ライダーを割り振っていました。表紙もそれらしくないですか？相手役の元妻はニコール・キッドマンかな？サラの儚い感じ、最初の相手のひどい仕打ち、授かった息子への愛、命に関わる病気、復活、新たな愛。息子のためへの祈りがかなったら、自分の命が削られて、でも受け入れて。切ない…。たまには、たくさん泣いて、明日からは元気に過ごしましょう。2020/06/02
umeko
7
美しい物語。登場人物全員がいい人でおとぎ話のように現実離れした印象と、恋愛部分はメロドラマチックですが、それ以上に惹かれる要素が多くて物語の世界に浸ることができました。2012/10/21
I am
2
読んでよかった。いっぱい褒めたいところがある。地味なサラとそれに繋がる地味なひとたち、アメリカ北部の話。 装丁に惹かれてなんとなく手にとったけれど、珍しく当たりだった。 大きな出来事が起きた「後」の人々が描かれている。それが、かなりすぐれていて、なぜ一作しか翻訳されてないのか残念だ。 何の変哲もないひとに降りかかるよくある不幸は「ああ、まさにこんな感じだ」と頷かずにいられないほど、生々しく丁寧に描かれてる。極寒の北米と暖炉やスープのあるわが家の描写は特に好き。 やや女性向け。おすすめ。2012/02/09
yukka
1
途中泣いてしまったぐらい、ちょっと悲しいところがある。単なるメロドラマではなく、家族間の愛情があるゆえにすれ違う微妙なところとか、病気という運命を受け要らざるをえないところとか、日々私達が感じるような人生の機微をうまく描いているので、余計に入り込める。読み終わった後も結構じーんとして、登場人物が本当にあったことのある人のような気がしてしまう。この著者の本をもっと読みたかったけど日本では出版されてないのかな・・2017/12/02
Reiko
0
自然描写が美しく、透明感のある物語。主人公の2人が恋に落ちていく過程にはなぜかあまり感情移入できなかったけど、その子どもたちの淡い恋はほほえましかった。寛大でありながら息子は自分の思い通りにしようとしたり、自然を愛しながら生きるためにガチョウを殺して羽を得る仕事をしていたり、いろんな矛盾を含んだ物語に考えさせられた。後半、サラの病気が再発してからは一気に読んだ。エピローグも美しいﾟ+｡☆｡+ﾟ2013/03/23
