出版社内容情報
朝日新聞特派員として長く米国に暮らし,論説主幹を務めた後も日米間の対話と交流に努めてきた著者が,政治・外交から教育・文化まで,興味深い無数の逸話をまじえつつ,日本の進路,日本人の生き方に数々の提言を行なう.
内容説明
朝日新聞特派員としてニューヨーク、ワシントンに長く暮らし、一九八〇年代から九〇年代はじめまで論説主幹として健筆をふるった後も米国はじめ世界各地で相互理解に努めてきた著者が、政治・外交から教育・文化・メディアまで、ユーモラスな逸話を豊富にまじえつつ展開する考察。国際化時代における日本の進路、日本人の生き方に、リベラルな立場から数々の提言を行なう。
目次
第1章 余裕ある世界観、歴史観を(万物は流転す―人も社会も国家関係も;ケーブルカー型史観―過去から目をそらさずに、過去を超克しよう ほか)
第2章 世界とどうつきあうか(国家主権、ナショナリズムを超えて―文化交流、人権、市民パワー;「国望」乏しい援助大国―ナイーブなお人好し ほか)
第3章 日本的「政治文化」を変える時(脱「忠臣蔵症候群」―自浄力を欠く車座社会;「性悪説」による政治改革を―馴れ合いでなく、「秋霜烈日」で ほか)
第4章 私の記者修行(「是々非々」と「非々非々」の間―「不偏不党」と「権力批判」;「取材派・非特ダネ記者」の哀歓―スクープと報道の節度 ほか)
第5章 自由と自律(気質もまた能力―明るく、優しく、堂々と;文化小革命の要あり―教育はすべてを変える ほか)
著者等紹介
松山幸雄[マツヤマユキオ]
1930年、東京に生まれる。53年、東京大学法学部法律学科卒業、朝日新聞社入社。長野支局員(53‐56年)、東京政治部(56‐61年)、ワシントン特派員(61‐66年)、北海道報道部次長(67‐68年)、外報部次長(68‐71年)、ニューヨーク支局長(71‐74年)、アメリカ総局長(ワシントン、74‐77年)、論説委員(77‐83年)、論説主幹(83‐91年)、論説顧問(91‐93年)を歴任。米ハーバード大学特別客員研究員、共立女子大学総合文化研究所教授を経て、現在、国際大学理事、ハーバード大学国際問題研究所評議員など。『日本診断』(朝日新聞社、1977年、吉野作造賞受賞)、『国際対話の時代』(同、1985年、石橋湛山賞受賞)などの著作あり。1976年度ボーン国際記者賞、78年度日本記者クラブ賞、96年度ニューヨーク・ジャパン・ソサエティ賞など受賞
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