内容説明
博奕の賽の目を読む天稟に恵まれた街道人足の多吉は、妻のお里から賭場への出入りをきつく諫められていた。ところが、愛妻の死を契機に夜な夜な賭場へ通いつめ、ならず者が訝るほどの荒稼ぎを始める。父の身を案じる独り息子の蓑助に、多吉は「思うてるだけの金を溜めたら、お母はんがいうてはったように博奕は止める」と話すのだが…。天与の博才に恵まれた男の懊悩を描く表題作ほか全6篇。
著者等紹介
澤田ふじ子[サワダフジコ]
1946年愛知県生まれ。愛知県立女子大学(現愛知県立大学)卒業。73年作家としてデビュー。『陸奥甲胄記』『寂野』で第三回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rokoroko
9
初めてこのシリーズ読んだ。上手く話に乗れなかったのは18作目を先に読んだからだろうか?2017/12/22
星落秋風五丈原
6
妻から賭場への出入りを諫められていた多吉。しかし、愛妻の死を契機に賭場へ通いだす。一方、貧乏長屋には夜ごとに銭が投げ込まれ…。天与の博才に恵まれた男の懊悩を描く表題作ほか、全6編を収録。2010/05/04
本多
2
図書館:テレビ番組の時代劇みたいに、最後はめでたしめでたしで終わる内容でした。新鮮味は少ないですが、面白かったです。2012/10/23
mitsuru1
1
久しぶりにこのシリーズ読んだけど、安心感は有るけど、やはりマンネリ感がぬぐえないかな。2010/12/11
十六夜
1
マンネリだが京の都の四季の様子が美しく、安心して読める2010/05/15