内容説明
女子大生・一咲の周りで起こり始めた小さな異変。差出人不明の置き手紙、煙草の吸い殻、非通知の電話…。父親の仕業と思い込んでいた彼女を見つめる影が、一人、二人…いや三人?第二回パピルス新人賞特別賞受賞。
著者等紹介
芹澤桂[セリザワカツラ]
1983年生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。2008年、「ファディダディ・ストーカーズ」にて第2回パピルス新人賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chii
10
娘が大好き~。子離れできない父親から離れ一人暮らしを始めたばかりの女子大生一咲。やっと父親から離れたと思ったら、父親のストーカー紛いな行為に振り回される、でも父親の他にもストーカーの影が・・・ミステリー、コメディ、青春物が詰まっちゃった感じのお話かなぁ?私的には、一咲の成長と恋のお話でした。自立、恋に頑張っちゃう一咲を、応援しちゃいたくなります。父親のキャラが目立っちゃってるけれど、一咲の元彼「慎」がめっちゃいい男だわぁ~。世の女性達は、慎のような男が好きに違いない~~(笑)2010/10/08
梨姫
7
タイトルや帯の宣伝文句からしてストーカーが複数いるんだろうなあと、何となくネタバレ。物語半ばでオチがこの方向かな~とだいたい予想がついた。ミステリと言うほど仕掛けは無いので、ほのぼのどたばた人情ストーリーといった感じ。親バカの父が詠む川柳が、娘を愛するあまりひねくれた父の心情を的確に表していて、毎回笑える。一人暮らしに拘る主人公の自立物語でもあるのか。子供から大人へ変わる大学生の時期、恋人への対抗心と別れ、女友達のわずらわしさ、そういった感傷的な気持ちも描かれているので、とても女性的な物語だと感じた。2011/03/27
ぶーにゃん@積ん読本解消中
4
冬目景のイラストちから凄いです!とりあえず新人作家さんでも手に取らせてしまいますね!実家から出て一人暮らしを始める女子大生と過保護な父親のバトルは実は...。内容も展開もまったりで次作期待ですね。2010/06/01
tag
3
冬目景の装画でつい手にとってしまった。内容は・・・。幕末オタク娘と過保護パパのコメディに徹した方が面白かったかも。2010/06/06
手のりクジラ
3
主人公の周りをウロウロしている、父親を筆頭にした男性陣達のまぎらわしいストーカーっぷりがおかしかったです。最後は、松葉さんよかったねと思いました。それと主人公の名前が幕末の志士からきてるっていう場面がありましたが、この作家さんのペンネームもそうなんでしょうか?2010/05/22