内容説明
平和な住宅街の一角で発見された、右手首のない絞殺死体。側には、チョークで描かれた奇妙な図形と数字…。「これは、奴からのメッセージだ」―背筋が凍る猟奇性。予測できないスリリングな展開。そして、驚愕の結末。新世代警察ミステリー。
著者等紹介
弐藤水流[ニトウミズル]
昭和41年福岡県北九州市生まれ。辻調理師専門学校卒業。映画館勤務などさまざまな職を経験(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブルームーン
20
同郷の同級生、恩師が次々と殺害されていく。当時のいじめられっ子の怨みによる犯行なのか・・・?事件は暗くて重い話なのに、時々警察署内、刑事同士のコミカルな部分が描かれていて、ちょっと台無しな感じがする。捜査会議中に直接宅配便が届くってあり得るのだろうか。警察署だって受付みたいなところがあるだろうに。2014/01/22
眠り猫@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
10
テーマが重いはずだったのに、なんだかそんな感じがしない ってか、こんな感じでいいのか?! 事件に重きを置いていればなかなか面白いんだろうけど、ちょっといろんなところに散ってしまっている感じ 微妙な一冊でした 2012/01/31
ペトロトキシン
7
テーマは重く、一見真面目な本格物といった雰囲気なのだが、要所要所で挟まれるギャグというかネタのような話が、どうにも微妙な感じ…いじめの連鎖とは、嫌な感じだな。子供の頃のいじめって、大人になった時にイジメた側が覚えてない事が多いような気がする。だから、同窓会とかで笑い話にしたりして…そういう自覚の無さが、イジメる側の思考なんだよなぁ。2010/12/21
のりすけ
6
素材が良くても、料理人の手際が悪いと凡作になってしまうのだなぁ…という、良い勉強になった。警察側のおふざけが、過ぎるのでは?(しかも面白くないし)2016/01/11
みっつ
6
物凄く歪な形の警察小説…という評価で良いのかなぁ。猟奇的な連続殺人を軸にしつつも刑事達の妙なテンションの会話やドタバタが非常に心地よく読めるのが不思議。何と言うか、良い意味で上手くポイントを外している作品。クライマックスのアレとかをやってしまう思い切りの良さは凄い。万人受けはしないだろうけど個人的には大変好みでした。2010/05/08