内容説明
美大合格を目指し、京都から上京した浪人生の乾純。親戚の家に居候し、美術予備校へと通う純の前に“東てる美”に似た美奈が現れた。外車を乗り回し、銀座の高級料理店へも平気で足を運ぶ美奈。自分とは住む世界が違う彼女に戸惑いつつも、いつしか恋に落ちていく純は、ついに童貞を捨てることに成功する。そして、キュートな美奈とのセックスに益々のめり込むが、やがてなにもかもが混乱のるつぼと化していく。親の愛情は重くのしかかり、友人たちとは距離が広がり、苦悩は深まる…。自分を見失ったその果てに、はたして何があるのか!?『アイデン&ティティ』(2003年映画化)と『色即ぜねれいしょん』(2009年映画化)の間を埋める、著者渾身の自伝的青春小説。
著者等紹介
みうらじゅん[ミウラジュン]
1958年京都府生まれ。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。作家、漫画家、イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミカママ
463
正直わたしは彼が、なにで食べているヒトなのか知らない。武蔵美を出ていることすら、今回初めて知ったほどある。チラと拝見したルックスから、作中あるように年上の青山在住の社長令嬢、しかも上智大生に追いかけられるというのは、マユツバなのではと思うのだが。それをさておいても彼のダメダメさが愛おしく、彼を想う母の気持ちに、読者は泣かされる。母たるもの、子どもを全身全霊で信じて受け止めてやらねば、と再確認させられた作品。2019/02/21
テクパパザンビア
39
面白かった。ノーベル賞のディランより私にはMJの方が影響力がある。ご両親の息子を信頼し思いやる教育が今のじゅんさんの活躍の礎になってんねんなぁ。昭和です、青春です、こんな時代あったよね〜。2017/05/18
miel
25
自伝的青春小説。読み手の私も大人になったので、感情を揺さぶられることもなく冷静に読了。昭和の学生の匂いが満載、努力を見せないキャラの著者の真摯な部分を見せつけられてなんだかこそばゆい。若いころに読んだら影響力が大きかったんだろうな… 自分をなくすこと、そこから得るものの大きさ、学ぶことの尊さは不変。2人のオンナの2枚のセーターの序列、上手いな~。2018/03/16
カレー好き
19
みうらじゅんさんの浪人時代のほろ苦い青春自叙伝。大学に入るために上京するも、覚えたてのセックスに溺れ、昔のツレにも、お前は変わったなとなじられる。でもオトンとオカンはいつでも味方、俺を信じているとの声が自分には辛い。昔の自分も間違いなく今の自分の構成要素、それなくして今の自分はない。2025/07/12
bluemoon
18
初、みうらじゅん。 自伝だったのね。腰まである髪に、白いパンタロンに5センチのシークレットブーツってちょっと笑えるけど。お嬢様の彼女と一緒では夢を追えなかったのかなぁ。2015/03/20




