内容説明
がんと向きあう経験を通して、気づいたこと、考えたこと、感じたこと。「生きる」ことへの想いがこめられた7人の物語。
目次
1 父が、私の「ファン一号」でした。(井上怜奈)
「告知」ではなく、「目撃」でした。(鳥越俊太郎)
「ママががんじゃなくて、ほんとうによかった」(猿渡瞳)
自分で撮ったレントゲン写真を、携帯のメールで同期に送りました。(加藤大基)
二日酔いのレベルとは全然違うんだよ。(青島幸男)
「小さいとき、どこの病院にいたの?」(より子)
クッキーの缶でつくった、チャンピオンベルト。(小橋建太)
著者等紹介
井上怜奈[イノウエレナ]
フィギュアスケート選手。1976年兵庫県生まれ。ジョン・ボールドウィンとペアを組み、世界を舞台に活躍する
鳥越俊太郎[トリゴエシュンタロウ]
1940年福岡県生まれ。新聞記者、週刊誌編集長をへて、報道番組のキャスターをつとめる。イラン・イラク戦争をはじめ、さまざまな不条理に対して体を張った取材をつづけている
加藤大基[カトウダイキ]
東京大学医学部附属病院放射線科登録研究医。がんの放射線治療に携わってきた医師
青島幸男[アオシマユキオ]
放送作家、作詞家、タレント、そして参議院議員や都知事としても活躍
より子[ヨリコ]
シンガーソングライター。1984年栃木県生まれ
小橋建太[コバシケンタ]
プロレスラー。1967年京都府生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミナコ@灯れ松明の火
19
自分が「患者」だと、闘病記を読むことに時折ためらいを持ってしまう。けれど、これは読んで良かった。中には若くして天に召されてしまった人の話もあったけれど、どの話からも言葉にならないエネルギーをたくさん受け取った。治療に対して心が後ろ向きになったとき、世の中にはこうやって生きている人たちがたくさんいるんだと思いを馳せることが、きっと力になってくれると思う。2011/08/27
澤村多門
4
癌という病気を悲観的に考えず、闘う人たちの話。健常者である私もこの本を読んで「生きること」について考えさせられた。挿絵に入っている写真もきれいで気に入っている。いろいろな人に読んでもらいたい本。2009/09/07
こっこ
2
ただ生きている事、当たり前のことが、すごく大切なことなんだと考えさせられました。死に対して前向きであるが故に悲しすぎる、泣きました。2009/10/27
b☆h
1
キラキラした何かを感じた。この7人は強い。自分の弱さを感じた2011/01/15
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
1
☆×4.5…一番最初に出ている人はCMに部分的に概要が出ていたのでご存知の人は多いのでは?この中で一番悲しくなってしまうのは一人の少女のお話です。本当に、亡くなられてしまったのが残念なぐらい、すばらしい性格を持っている子でした。その子に比べたら、私なんか本当に未熟者です。健康なことが幸せだと感じました。2011/05/08