出版社内容情報
罠が罠を呼ぶ衝撃の結末!
犯人の抱える深い哀しみに、3人の刑事は辿り着くことができるのか?
社長の堂島新之助の誕生祝い。「めでたい発表がある」と言っていた新之助はベランダから飛び降り、亡くなってしまう。自殺とされたが、初七日に新たな犠牲者が・・・。
華やかな悪女を描いた『氷の華』から2年。60歳で自費出版からデビューし、女・松本清張の呼び声も高い大型新人が、驚くべき進化を遂げ、愛憎渦巻く一族の悲劇を描き切った衝撃作。
内容説明
閑静な高級住宅街に佇む堂島邸には、主人である新之助の誕生祝いのため、家族や友人ら11人が集っていた。だが、「めでたい発表がある」と言っていた新之助は、自室のベランダから飛び降り、亡くなってしまう。その死は、自殺として処理されたが、飛び降りる直前に掛かってきた電話の内容は誰にも分からなかった。そして、初七日。哀しみに沈む堂島邸で、新たな犠牲者が出る。謎に包まれた事件の真相を究明するべく、3人の刑事が独自の捜査を開始した。
著者等紹介
天野節子[アマノセツコ]
1946年千葉県生まれ。初めて執筆した小説『氷の華』は2006年自費出版からスタートした後、07年単行本として出版。その後、文庫化され35万部を超えるベストセラーとなる。ドラマ化もされ、62歳の大型新人として注目を浴びた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
80
初読み作家さん。タイトルの意味が分かるとそういう事かって感じで楽しめましたが、なんか少しずるいような気も・・・。2019/09/04
ジュン
38
図書館本。建設会社社長の誕生日パーティー、身内・友人が集まった中、社長が殺される。後日、次女・使用人も殺害され、一族に纏わる連続殺人事件へと発展。犯人は集まった面々のうちの誰か。捜査の目の付けどころがキーになる。終盤の謎解きは見事。犯人の心情、動機も分かる気がする。ちょっと中盤がダラダラ長かったかな、けど良作。2017/05/15
あきちゃん
22
面白く読みました。最後の犯人の身長で何度もページをさかのぼりましたが、騙された感じ、でもそれでも一気に読みました。警察の人たちの描写が長くて辛かったです。でも真実を解き明かすのは、別の人で何だかスッキリしませんでした。面白いことは面白かったので、もう少し別の作品も追いかけたいです。2018/09/03
みきみ
14
堂島建設の社長の65才の誕生日。娘、息子、孫が集まるなか社長の死体が発見され自殺とされる。その後第二、第三の事件が起きる。一応本格推理小説にはなるのかな。エピローグと伏線でだいたいの犯人の予想はつくがタイトルの意味がわかるのは後半。ラストは言葉の裏を考えてしまう。映像化されたらしいが、映像化だと「目線」の意味が最初からわかってしまうので面白さ半減じゃないかなぁ。2016/08/06
nyanco
14
『氷の華』で遅咲きデビューした天野さん書き下ろしの第2作。とにかく無駄な記述が多過ぎ、こんなにページいらないでしょ。謎解きを長男の友人の拓真がするのか、刑事たちにしたいのか、どちらつかずでここも無駄。刑事達には、ずば抜けた洞察力もなく魅力を感じない。『目線』というタイトルが鍵となるあたりは面白いのに…。デビュー作にもアラはありましたがプロとして書く2作目としては、残念ながら及第点はつけられませんでした。期待していたので残念。2009/07/18




