出版社内容情報
メキシコでは、インディオもスペイン人も、大自然の恵みを苛烈な戦いのなかで獲得してきた。本書は、メキシコの歴史を詳しく語り、ラテン・アメリカ的な心性を浮きぼりにした好著。
内容説明
「国境の南の自由の国」というアメリカ的なイメージを背負う灼熱の大地―メキシコでは、インディオもスペイン人も大自然の恵みを苛烈な戦いのなかで獲得してきた。本書はスペイン人による植民地支配から、革命を経て現代に至るメキシコの歴史を詳述しつつ、ラテン・アメリカ的心性を浮きぼりにする。
目次
第1部 ヌエバ・エスパーニャ(軍事的征服:コルテス;征服の組織化と拡大;精神的征服と経済的征服 ほか)
第2部 独立後のメキシコ(独立の達成;サンタ・アナの時代;フワレスの時代 ほか)
第3部 現代のメキシコ(革命(1910~20年)
復興と発展)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
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訳者あとがきで1953年の本だと知る。なんで99年に訳してんだ!おかしいと思ったよ。もちろん過去に訳された本は当時の時代状況を知るのに極めて有益だし名著に時代は関係ない。ただ本書は名著だとは思えないしやたらメキシコに占領もとい宣教しにきた宣教師たちが持ち上げられている。ただしインディアス枢機卿会議に関心をもった。「そのようなさまざまな感情や熱い想いに共通するのは,スペイン人に対する遺恨に他ならなかった。「ガチュピンに死を!」というのが,最初の深刻な蜂起の際に叫ばれた鬨の声であった」2014/08/11
yendows
0
中南米全体に言える事なのかもしれないが、メキシコはいつも過去を引きずりながら(先住民的・西洋中世的要素)重層的に時代を進めているなと。そして興味深い人物が時代を動かしてきたようだ。コルテス、サンタ・アナ、マキシミリアン大公、ディアス…2011/03/06