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内容説明
2003年、福島県内の中学校柔道部で練習中に、13歳(当時)の少女が意識不明の重体に陥った。看病に全力を尽くす両親の元に「柔道部員の少年が、少女に暴力を振るった」との情報が寄せられる。真相を知ろうとする両親に対し、学校側は暴行の事実を全面否定する。八方塞がりの中、両親は民事訴訟を起こすと、テレビ局の「ワイドショー」が取材に訪れ、報道を開始した。次第に明らかになる学校側の「隠蔽行為」。当初、視聴率は伸び悩むが、そのプレッシャーに耐え、番組は計13回の放送を行った。また、ネット掲示板「2ちゃんねる」では、少女と両親への支援運動が呼びかけられる。真相解明への希望が生まれては、行政が踏みにじるという絶望的な闘いの中、遂に民事訴訟の判決の日が近づいてきた―。被害者母親の手記と、真実を追い続けたテレビ局の迫真のノンフィクション。
目次
まえがき(母親手記1)
第1章 取材交渉
第2章 自宅取材
第3章 取材拒否
第4章 オンエア
第5章 校長直撃
第6章 2ちゃん
第7章 取材圧力
第8章 証人尋問
第9章 地裁判決
第10章 母親手記2
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
水沢晶
1
約10年前に出版された本。更にいうと事故は2003年10月に起きていた。ひと昔前しかも地方の小さな街のこととはいえ、学校及び教育委員会そして須賀川市のやらかしたことのお粗末さに怒りを通り越し呆れると共にめまいを覚えた。下手な怪談より余程怖いよ。2020/01/19
Youhei Hatakeyama
0
柔道における事件というところにフォーカスして読み始めましたが、タイトルにある『隠蔽』が主。子どもを持つ身として被害者両親の気持ちを考えると切なくなる。そして、この哀しい事件に柔道がかかわってたことが悲しい。2015/12/18