内容説明
親の望み通り生きてきたけど、私は天使なんかじゃない。弟の死、学校でのいじめ―行き場をなくした私を救ったのは、宇宙のあたたかな歌声だった。苛酷な運命を描く恋愛長編小説。
著者等紹介
井上香織［イノウエカオリ］
青山学院大学文学部教育学科卒。高校英語教師を経て執筆活動に入る（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ひよピパパ
3
救われぬ、もの悲しく切ないお話し。『般若心経』の話が出てきたところから、結末はもしかして･･･！と予感したが、案の定、そういう結末になってしまった。表題にもなっている「蜃気楼」は、物語の中でも象徴的に表現されている。ボーイフレンドの作った歌のタイトルであると同時に、主人公の虚ろな現実やはかない夢や目標、そして「死」へつなぐものとして描かれているように感じた。主人公の心理描写は鮮やか。よどみないストーリー展開もよかった。ただ、最後はそういう結末であったとしても、綺麗な表題に合う何か工夫がほしかった。2016/02/02
ユミリ
3
「これ、面白くないんだよ」という評判を聞いて、逆に興味が沸いたので読んだ作品。うん。みんなが言ってること、少し分かった。展開はありがちな内容だけど、つまらないわけじゃない。何でもありって感じもするけど、小説だからって思えば受け入れられるし。でも・・・でも・・・！あれだけ広げたものを、畳まずに終わっちゃうんですか！？クライマックスなはずなのに、もう残りのページがなくて、「え？え？どうなるわけ？？？？」と思ったら、あの終わり方・・・orz何か悲しくなってしまいました。2009/11/01
みわ(*´∇｀*)
3
ありがちなな展開だけどそれはそれで楽しく読めました。ただ,終わりかたが、ちょっと残念なかんじでした(´Д｀)2009/10/13
myaown
2
うぅむ...なんだこれは?というのが素直な感想。表紙を改めて見て驚く。作家読みなので一人の作家をなるべく年代順に追っていく読み方をしているつもりだったのだが図書館で借り間違えたらしい。道理で作風が違いすぎる。当たり前か!もうこの作家さんを読むことはたぶんないだろう。自分には全然合わないことだけは知れた。というか、むしろラストに怒りさえ覚える。というところでどういう理由でこの作品が生まれたのかいろいろ考えてしまった。もしかして元々原曲があるのだろうかとか。そこから膨らませた作品というのならまだ理解もできる。2018/03/04
まおー
2
Ｔｈｅ小説と言わんばかりのシチュエーションにストーリー展開。いわゆるベタな流れなんですが意外と嫌いじゃないですよ。こういうベタなの。が、しかし・・・終わり方がいくらなんでも雑すぎるだろーーー。後はご想像にお任せしますなのだろうか・・・。むぅ。2009/10/09
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